機動戦艦ナデシコ
番外編056話 進路相談
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ら決まっとったわ。せっちゃんも一緒やし」
「そうですね。ですが、このちゃんと私では所属する部署が違うということになりそうなのがちょっと不安です」
「そやかて、住む場所は一緒なんやから、夜は一緒にいられるなー」
「お、お嬢様っ!?」
「むー、せっちゃん。お嬢様やないやろ?」
「あ、すいませんこのちゃん。……じゃなくて! あんまり人前でそういう事は言わないで下さい!」
ギャーギャー、キャーキャーとやり合っている2人をそのままに、和美は周囲を見回す。
「こうして考えると、何だかんだと元3-Aでシャドウミラーに所属する人って多いのよね。いいんちょ、那波さん、円、美砂の4人は言うまでもなく。って言うか、あの4人は18歳の頃からグチョグチョでネチョネチョでドロドロな夜を過ごしているんだし、もうアクセル君からは絶対離れられないでしょ」
そのあけすけな言葉に、この場にいた多くの者が頬を赤く染める。
「そ、それより就職についてよ!」
そんな中、もっとも顔を赤くした明日菜が話を変えるべく口を開く。
「朝倉はどうなってるの?」
「うーん……じつは私もアクセル君からオファーが来てるんだよね。ただ、1つの組織に縛られるよりはフリーのジャーナリストも魅力的で」
「えっ!? アクセルからオファーッ!? ずるっ! 私の方には来てないわよ!?」
「いや、それを私に言われてもねぇ……」
「アスナの場合はいいんちょが話を持ってくるんやないかなぁ……」
先程まで刹那と騒いでいたとは思えない程にあっさりと話を振ってくる木乃香。
その言葉には説得力があり、皆が頷く。
元3-Aのメンバーであれば、誰でもあやかと明日菜の関係は知っている。
それ故に、あやかの方から話が持ってこられるのではないか。そんな風に思っても、不思議ではない。
「そう言えば、アクセル君が千雨ちゃんにも話を持っていくって言ってたけど……今日千雨ちゃんはどうしたの?」
「多分部屋でネットでもしてるんじゃない? あまり人のいるところに行くのは好きじゃないみたいだし。それに、千雨ちゃんって常識を大事にしてるじゃない。シャドウミラーなんかに行ったら、常識が音を立てて崩れて壊れるわよ? 超包子で働いているあたしからしてそれを実感してるんだから」
しみじみと呟く明日菜。
ホワイトスターの中でも常に人気で上位に位置する超包子に勤めているだけあって、ホワイトスター内での出来事には色々と詳しくなってしまうのは当然だった。
例えば牧場でワイバーンに乗れるといったものはまだしも、時々交流区画の上空をワイバーンに乗っている人物が飛んでいたりすることがある、といったもの。
更には技術班とエキドナの追いかけっこといったものまで見ることが出来る。……とても追い
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