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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1255話
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「何? 私が男慣れしてるとでも言いたいの?」
「まさか、お前からそんな言葉を聞くとは思わなかった。自分の格好を見てみろよ。そんなに胸元が大きく開いた制服を着ているんだぞ? 男に慣れていると見られてもおかしくないと思わないか?」
「ふーん……それで、アクセルもそういう風に思ってたの?」
「さて、どうだろうな。ただ、今の様子を見る限りだと、俺が思ってたような百戦錬磨の恋愛巧者って訳でもなさそうだけど」
「……ふんっ、悪うございましたね。それより、早く食事を食べて頂戴。折角のお料理が冷めちゃ勿体ないでしょ」
「ああ。……そう言えば、今は何時だ?」

 バッタとの戦闘が終わったのが、朝日が出るかどうかといった時間。
 それからナデシコにやって来て、プロスペクターと会話し、食堂で食事をしてからこの部屋に案内されて寝た。
 そうなると……

「お昼過ぎよ」

 俺が時計を見るよりも早く、ハルカが答えを告げる。

「そうか、昼過ぎか。思ったより寝たな」
「いい身分よねぇ。私達はナデシコの方で頑張って作業をしていたのに。全く、睡眠不足でお肌が荒れちゃうわ」
「うん? 頑張ってって……ナデシコは特に被害を受けてないだろ? テンカワの乗ってたエステバリスも、逃げ回っていただけだし。いや、整備とかは必要だろうけど」

 だが、それで大変なのはあくまでも整備班だけの筈だ。
 ハルカや、メグミ、ルリのように昨日食堂で会ったブリッジクルーは特にやるべき事があるとは思えない。

「そうでもないわよ。そもそも、木星蜥蜴が襲ってきたのはナデシコの方で最終調整とかをしている時だったんだから。勿論殆どは終わってたけど、それでも完全じゃなかったの」
「……段取りが悪いと言うべきか? それとも、運が悪かったって言うべきか?」
「私としては後者かなぁ。張本人だし。それよりほら、いいからお昼食べちゃいなよ。アクセルが食事を終わらないと、私もブリッジに戻れないんだから」

 そう告げつつも、ハルカは部屋の中にある椅子へと腰を下ろす。
 こいつ、サボる気満々だな。
 いやまぁ、俺も誰かと話しながら食事をした方が楽しいのは事実なんだが。
 ……もしかして、プロスペクター辺りに俺から何か情報を引き出して来いとでも言われたか?
 そんな風に思いながら、机の上に置かれていた昼食へと手を伸ばす。
 おにぎりが5個に、鴨南蛮とデザートにミカンが1つ。
 栄養バランスはともかく、腹は一杯になるだろう量だ。
 しかも濡れた布巾まで用意してある気の使いようは、あのホウメイとかいうコックのものか。
 布巾で手を拭き、早速おにぎりへと手を伸ばす。
 最初の具は、おかか。
 渋い具だが、俺はかなり好きな具だ。
 握り具合も固すぎず、口の中にいれるとホロリ
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