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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
二の刻・青年期前半
第二十二話「オラクル屋とブラウニー」
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取りあえずは大丈夫だな。後はと…、動かす事も出来ないから此処で一泊だな」
「仕方ないよ。流石にほっとく訳にもいかないからね」
「そう言う事ならワシの馬車を使ってくれ。後二、三人位なら余裕で寝泊り出来るぞ」
その馬車は見た目と比べて中は広く、他の街で買い付けたらしい道具などを入れても確かに後数人は寝れるであろうスペースがあった。
「正直助かる。遠慮なくこの馬車で休まさせてもらうよ」
「だね。そうと決まればまずはこの子を先に馬車に乗せよう…ん?」
リュカが眠っているブラウニーを馬車に乗せようとすると、馬車を引いていたであろう白馬に目が行き、よく見ればその白馬も所々に傷を負っていた。
「ブルルル、ヒヒン…」
「お前も馬車を守ろうと必死だったんだね。ちょっと待ってて、《ホイミ》」
「ブル?…ヒヒヒ〜〜ン」
リュカが唱えたホイミでその体についた傷はゆっくりと癒え、白馬は軽く嘶くとリュカに頬を撫で付ける。
「ヒヒン、ヒヒヒン♪」
「ほほう。気難しいパトリシアが傷を治してくれたとはいえ、そうも懐くとはな」
馬車と白馬の持ち主、オルタムの言う通りパトリシアはリュカがすっかりと気に入ったらしく、体を摺り寄せたり嘗め回したりとじゃれ付いている。
「こ、こら、ちょっと止めてよ。あはは」
「ヒヒ〜〜ン♪」
「ははは。そう言えばお前さん達は旅の途中の様じゃが行き先は何処なんじゃ?」
「ああ、俺達の取りあえずの目的地はオラクルベリーだ」
「ほほう、ならば丁度良い。ワシが送ってやろう」
「いいのか?」
「かまわんよ、どうせ帰り道じゃ。ワシの店、《オラクル屋》はその街にあるのじゃからな」
=冒険の書に記録します=
《次回予告》
偶然助けた男、オルタム。
彼はオラクルベリーでオラクル屋という謎のよろず屋を営んでいた。
そしてこの街で出会った一人の老人が言うにはリュカには魔物の心を癒す力があるらしい。
次回・第二十三話「目覚めよ、秘められし力」
全く大した奴だよ、お前は
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