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竜のもうひとつの瞳
第四十六話
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行った。
今のうちに始末しておいても、なんて考えがよぎったりもしたけれど、刀を手に取る隙すら無かったのは事実で……
多分、不穏な動きを見せたら首を刎ねられてただろう、なんて思わせるくらいに相手は強い。

 ……チート並に強くしてくれるんじゃなかったの?

 あの自称神様の顔を思い出して、小さく溜息をつく。
そういや昔はよく声を聞いてたけれど、ここ最近声すら聞かないけど何やってんだろ、あの人。
まぁ、どうでもいいっちゃいいんだけどさぁ。今はあの神様のことよりも伊達軍の侵攻を阻止する方が先だわ。

 「風魔、伊達軍のところに連れてって」

 姿を現した風魔にそう頼めば、何の前振りも無く私を抱え上げて外へと飛び出していく。
うっかり上げそうになった悲鳴はおいといて、刀を落とさないようにとしっかり握り締めた。

 お願いだから、間に合って。間に合ったらどうか上手く説得出来ますように……!
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