罪と犠牲
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ノさんの間を掻い潜り、小型のドラゴンたちが次から次へとレオンたちの方へと向かってくる。
「ミラさん、ユキノさん。コース空けて」
「「!?」」
それをラウルの声で確認したレオンは、頬を膨らましながら体を反転させる。彼に指示されたミラさんとユキノさんは、横へと移動と、レオンのブレスのコースを空ける。
「氷神の怒号!!」
放たれた黒き冷気。その威力は大きく避けていたはずの二人の女性の脇を掠めるほど広範囲に発射され、迫ってきていた小型はおろか、まだお城の前にやってきたばかりのそれらも一緒に消し去ってしまう。
「な・・・」
「バカな・・・」
「すごすぎ!!」
カミューニさんはレオンのパワーに顔をひきつらせ、リリーは自分の知っている彼との力の差に恐怖を感じ、ハッピーは自分の相棒であるナツの何倍ものブレスを放つ少年に目が飛び出るほどに驚いていた。
「おおっ!!ドラゴンと戦うよりこっちの方が断然気持ちいいぞ!!」
大魔闘演武の時は明らかに力を抜いていた・・・というか、抑えざるを得なかったレオンは、どのようにしても全く問題のない小型たちと戦うことで抑えていた力を解放することができているようで、気分が良さそうだった。
「これが・・・レオン様?」
「四日目までとまるで違うじゃない」
「す・・・すごい・・・」
最終日に覚醒を遂げたレオン。その彼を目の当たりにした女性陣は、彼の方を見つめ、動けなくなっていた。
「か・・・」
「ん?」
すると、シャルルが口元に手を置き、レオンの方を見つめながら頬を赤くさせている。
「「「「「かっこいい/////」」」」」
「「えぇ!?」」
その場にいる女性陣全員の声が被った。あれだけの攻撃を放ったにも関わらず、全く疲労しているように見えないレオンを見て、ミラさんやユキノさん、おまけにシャルルとセシリーまで見入っているのだ。
「そ・・・そんな・・・シャルルがかっこいいっていうなんて・・・」
それを聞いたハッピーはガックリと項垂れ、その場にorz状態。ウェンディも一瞬レオンに見惚れていたけど、すぐに頭を振るってこちらの世界に帰ってきてくれたので、俺は辛うじて、膝をつく程度のショックで済んでいた。
「いや・・・大分ショック受けてるように見えるよ?」
「言わないで・・・」
ラウルに肩をポンポンと叩かれる。だって俺、ウェンディにかっこいいなんて言われた記憶ないよ?なんでレオンが言われて俺は言われないんだよ・・・
「だ・・・大丈夫だよシリル!!私はシリル一筋だから!!」
「ウェンディ〜!!」
俺の前までやってきたウェンディが可愛らしく微笑みながらそう言うので、彼女の足に泣きつく。ウェンディが戻ってきてくれてよかった・・・本当によ
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