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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
罪と犠牲
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のか。というか食べ物と会話するって本当に何なのかな?こいつ。

「もう怒った!!お前は俺が絶対倒す!!」
「やれるものならやってみよ」

俺の言葉に挑発するように返してくるジルコニス。おかげで俺はますます怒りがこみ上げてくる。

「シリル!!落ち着いて!!」
「相手の挑発に乗っちゃダメだよ!!」

今にも突撃しそうな俺に後ろから少女二人が冷静になるように呼び掛ける。そ・・・そうか・・・危うくジルコニスのペースにハマるところだった。

「大丈夫!!わかってるから」
「ダメだ。全然わかってないや」
「目に「殺」って書いてあるもん」

この上ないほど爽やかな笑顔をウェンディとシェリアの方に向け、冷静なことをアピールする。隣にいるレオンたちが何やら言ってるけど、俺には聞こえない。何も聞こえていない。

「んじゃ、とっとと()っちゃいますか」
「俺・・・今のお前が人生で一番怖いわ」

ウェンディたちからジルコニスへと向きを変える。俺がウェンディにまで女みたいな発言されたのは全部ジルコニス(こいつ)のせいで。二度としゃべれないくらいまでボコボコにしてやる。

そう思い、レオンと一緒にジルコニスに戦いを挑もうとした時、

「きゃあああ!!」

初めて聞く女性の悲鳴が聞こえた。

「なんだ?」

突然の声に驚き、そちらに顔を向ける俺たち。そこには、ミラさんとユキノさんの間を通り抜け、アルカディオスさんと翡翠の色の髪をした女性に向かっていく大量の小型たちが見えた。

「危ない!!」

叫ぶだけで俺は動くことができない。今ここを離れたらウェンディたちに被害が及ぶかもしれないし、とてもじゃないがこの距離であの女の人とアルカディオスさんを助けるのは無理だ。
俺が諦めにも似た感情を抱えていると、彼女たちに飛びかかろうとしていた小型のうち、一頭の胴体に穴が空く。

「氷神・・・永久凍土」

小型の体を貫いたのはレオンだった。俺のすぐ隣に立っていたはずのその少年は、何食わぬ顔で二人のすぐ目の前にやってきていたのだ。そして、彼にやられた小型は、その衝撃で粉々に砕けていく。

「「「「「え・・・?」」」」」

目にも止まらぬ速度で小型を粉砕したレオンを見て、翡翠の女の人とアルカディオスさんにカミューニさん、それに彼の突然の変化を初めて見たウェンディやセシリーたちエクシードたちは、何が起きたのかわからず目を点にしていた。

「大丈夫?」
「は・・・はい・・・」

呆けている女性にいつも通り、飄々とした態度で声をかけるレオン。翡翠の女の人は、それにただ唖然としながら返事をすることしかできない。

「レオン!!まだいっぱい来てるよ!!」

疲れているのか、動きにキレがないミラさんとユキ
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