前編
2.最初の客
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が出てるって話だし、やっぱこいつも軍人なんだよなぁ。
「まぁ艦娘だから仕方ないクマ」
マッサージも終わり、球磨の両肩をポンポンと叩いてやる。球磨、お疲れさま。
「ほい終了」
「おおぅ……もうおしまいクマ?」
「おう。気持ちよかったか?」
「気持ちよかったクマ。死力を尽くして倒れ伏すまで続けて欲しかったクマ」
「揉み起こしになるぞお前……」
こうして球磨を一番最初の客として、この“バーバーちょもらんま”の輝かしい歴史は幕を開けた。明日からは、この鎮守府のやつらの髪を整えまくって洗いまくって、キレイにしまくってやる……!! そんな野望を胸に秘め、俺の気持ちはこの時、かつてなく高ぶっていた。
「揉み起こしなんかやらかした時は、元凶のハルを張り倒せば万事解決だクマ。キリッ」
「なんでもかんでもバイオレンスで解決しようとするのはよせ」
そしていつの日か、このアホ毛女のアホ毛を成敗してやる。
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