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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL9 高校へ………
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プの1つが義理の妹を誘拐したんです。助けたければ、1人で来いと当然自分1人で向かいました。町の外れにある廃ビル。そこは不良の溜まり場として有名でした。そこに行くと義妹は制服をビリビリに引き裂かれた状態で腕を上に吊るされてました」
「なんと………」
「………そこからは覚えていないんです。怒りで頭が真っ白になって、気がつけば倒れている不良の中で1人立っていました。一部始終を見ていた義妹が言うには、見たことない形相で一方的に不良達を倒していったそうです。そこで自分自身の恐ろしさに気が付きました。怒りに身を任せれば目的さえ忘れ暴れる。人質がいようが御構い無しに………」
「………」
「この学校を志望した理由の一つが、家からなるべく遠い高校。それがここ天央付属高等学校だったんです」
「なるほどのぅ………」
そう呟き、理事長は自分の顎髭を撫でる。
「内なる自分が怖いか………」
「内なる自分………」
確かに怒りに飲まれた時は自分が自分では無くなっていた。だからこそ何も覚えていなかったのかもしれない。
「人は誰しも内に違う自分を持っている。それは誰もが自然とひた隠しているものだ。例えば表は純粋で真面目な青年が内では邪な思いを宿している場合もある。それに気がついているか、いないかで随分と違う。貴君の場合はそれを早い内に気がつけて良かったと思うぞ」
「ですが………」
「若い内と言うのが良いのだ。なまじ優秀でずっと真面目に生きてきた者ほど、大人になり、脆かったり、内に潜んでいたものを爆発させてしまい、その後の人生を棒に振ってしまう場合だってある。大事なのはこれからだ。その内に秘めたものをどう扱っていくか、どう制していくか。逃げているだけでなくこれからどうしていくかを考えれば良い」
「どう制するか………」
「貴君はこの高校生活をどう過ごそうかと思っとる?」
ありきたりな質問。他の学校でも聞かれている。それに対しての模範的な回答も考えてあるが、俺自身ちゃんと考えた事なんて無かった。ただ単に離れた学校で1人で居たかった。
「………分かりません。だけど何となく道は見えてきたと思います」
理事長との話でそれは自分自身に向き合わず逃げているだけと言うことに気づく事が出来た。まだ分からない事だらけだだが、この学校でなら見つけれらそうな気がする。
「結構!!」
俺の返事を聞いた理事長は嬉しそうにそう答えて立ち上がった。
「儂は過去の経歴など興味は無い!いかに過ちを重ねていようと、それを糧とし、再び同じ過ちを犯さなければ良い事だ!!若い内から自分の内に篭らず、外へと視野を広げる事こそ、若者には必要!!失敗を恐れず、何事もチャレンジする学生を儂は応援する。有栖零治、貴君のこの3年間が意味
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