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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL9 高校へ………
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転車で片道30分くらいの距離なので充分間に合うのだが、今日は入学式。早目に着くようにと説明を受けていた。

「やばい!!柚!!悪いけどパンだけ焼いとてくれ!!行きながら食う!!」
「えっ!?朝ごはんは!!」
「花梨、食っといて!!」
「了解〜」

そう指示して慌てて自室に向かい着替える。
荷物は昨日の内に済ませたので、5分ほどで準備を終えた。

「はい、パンにピーナッツバター塗っておいたから!!後お弁当と水筒」
「サンキュー柚!!」

パンは口で加え、弁当と水筒を無造作にバックに詰める。

「あん?騒がしいなぁ………」

そんな中、眠たげな目でトイレから出てくる親父。玄関付近にトイレがあるため、そこに居られると邪魔だった。

「どけ親父!!」
「おい、一心!!親に向かって何て口の利き方を……」
「お兄ちゃん、気をつけてね〜」
「おい、柚!」
「お父さん、トイレに入る時は新聞持って行かないでっていつも言ってるよね?それにちゃんとスプレーした?」
「し、したぞ!!新聞はすまん、つい……」
「トイレはお父さんの部屋じゃないよ……?」

ニコニコしているが、その内は結構怒っているようだ。
黒崎家の家事をほぼ1人でこなしている柚の権限は黒崎家で一番ある。細かいルールも柚が決めている。

(サンキュー柚)

面倒な親父を心の中で感謝しつつ、靴を履き終える。

「行ってきます母さん」

そして靴底の上に飾ってある母親の写真に挨拶し、俺は家を出た………








「ふう、何とか間に合いそうだな………」

自転車を飛ばし15分程。
ショッピングモールを越え、後少しと言ったところまで来ていた。既に同じ制服も学生をあちこちで見ている。

「ん?」

そこで路地裏に向かって人盛りが出来ている場所があった。

「何だ?」

一心も気になり自転車を止め、近くにいた学生に聞いてみた。

「何があったんだ?」
「いや、よく分かってないんだけど、隣町のヤンキー校の生徒がボロボロで倒れてるって。……で、噂ではやったのはうちの生徒なんじゃないかって」
「路地裏から男子生徒が出てきたって見た奴がいるそうなんだよ」
「へぇ………」

この時間だと同級生か。

(高校生活早々に喧嘩かよ………巻き込まれないようにしないとな………)

そんな事を思いながら一心は学校へ向かうのだった………










「おお………」

桜並木が続く坂道を登り、学校まで向かうのだが、アミタが言ったように絶景だった。

「いやぁ……癒されるなぁ………」

先ほどまで喧嘩していた自分の心を
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