105章 back number の ≪青い春≫
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か、無関心なほうだし。
でもよかったわ!しんちゃんなら、いい答えを利奈に言ってくれそうだから。うっふふ。
いまの世の中って、宗教の対立とかで、戦争やテロとかのニュースが毎日のようにあって、
けっして、平和じゃないでしょう、なんでこんな世の中なのかって、利奈は言うの・・・」
「そうかぁ。難しい質問だなぁ、利奈ちゃん、あっはは。簡単に言えば、
宗教ってものは、本来は、より良き人生のための教えであるはずなんだよね。
別な言いかたをすれば、すべての人々が幸福な最善の人生を歩むための道しるべってことかな。
本来は、そんなことが目的のはずの宗教なんだけど、そんな宗教と宗教とが対立し合ったり、
憎しみ合ったりして、戦争とかを続けているのが、これまでの人間の歴史なのかな。
経済的な貧困や、領土の争いとかも、あったりね」
「誰だって、一生懸命に生きているんでしょうけどね。
でも、わたしも、そんな人間のやっていることを見て、すごく愚かだなぁって、
ついつい思ってしまうのよ、しんちゃん。
わたしも、愚かなことばかりやっているほうだから、
人のことをいろいろ言える立場ではないんだけど。うっふふ」
利奈は、信也を見ながら、そう言った。
それから、ミルクティーの入ったカップに唇をつけた。
「確かに、人間って、愚かなことをする生き物なんだよね。
ペットとかの犬や猫の、動物なんかよりも、
人間は知恵や能力も比べようもないほど高いもんだから、
その愚かさも、比べようもないほど、大きくて、酷いもので、
時には残酷なものにもなるんだよね。利奈ちゃん」
「世の中は、このままじゃ、近未来のSFコミックじゃないけど、社会は荒廃する一方で、
いまに核戦争や環境破壊とかで、人類破滅するんじゃないかなんて、
わたし、お友だちと語り合ったりすることもあるのよ、しんちゃん」
「まあまあ、最悪になるその前に、ちゃーんと、正義の味方っていうのかぁ、
クレヨンしんちゃんのアクション仮面やエンチョーマンのような
世の中を良くしていこうっていう人間たちが、立ちあがって、悪を退治して、
めでたし、めでたし、世界は平和になりました!っていう、
ストーリーが展開されるんじゃないのかな?!あっははは」
「もう、本当にそうなるの!?お兄ちゃんは楽天家なんだから!」
利奈がそう言った。3人は声を出して笑った。
「ま、今のはジョーク(冗談)だけどね。確かにこんな世の中だと、
何を信じて生きていたらいいのか?わからなくなるよね。
うちの宗教が神道じゃん。
神道って、宮崎駿のアニメの『千と千尋の神隠し』の中に出てくる神様たちで、
世界的に有名にもなったような気
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