はじまり
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慌てて敵の様子を確認するも、
気付かれてない様だ。暁「いたたっ、今更だけど怪我が疼いてきたわ」
痛そうに足を抑える。
叢雲は暁の足を軽く触る。
叢雲「折れてるわ」
近くにあった木の棒を折り、
当てがい、破った服を巻きつける。
暁「、、ありがとう」
叢雲は優しく微笑み「礼には及ばないわ」と言った。
白露「これからどーするの?」
叢雲「進行方向から察するに、敵の狙いは、、、町の方?
町を襲撃するつもりなの!?、とりあえず基地に連絡を」
叢雲は右耳に人差し指を当て、ブツブツ話した。
暁「暁達も出来ることをしましょう。
街に戦闘が始まる事を通達するの」
応急処置した足をかばいながら立つ。
白露「車壊れちゃったし、街に行けないよ?」
丁度その時、複数のバイカーが遠くから走ってくるのが見えた。
暁「あの人達に頼みましょう」
暁は大きく手を振りバイカーを止めると、事情を話した。
バイカー「そういう事なら、俺のバイクを使いな」
ライダーの1人が自分のバイクを貸してくれた
暁「いいの?」
バイカー「嬢ちゃん達にはいつも守って貰ってるからな」
髭面のバイカーはガハハハと豪快に笑った。
暁「ありがと!」
暁もニッコリ笑う。
バイカー「そっちの嬢ちゃんにもバイクを」
通信を終えた叢雲が向き直る。
叢雲「私は大丈夫よ、コレがあるわ」
足を出し、よく使い込まれたブーツを見せる。
白露「暁は怪我してるから、私が運転するね!」
元気良くバイクにまたがると、
アクセルを吹かす。違法改造されたネイキッドバイクは、
悪魔的な唸り声を上げた。
叢雲「分かった、じゃあ暁をお願いね」
ブーツの調子を確認する。
叢雲「時間がないわ、先に出るわよ
私は川を伝って行くわ
街で合流しましょう」
そう言うと、海に駆け、水飛沫を上げながら行った。
白露「1番は私のものだからね!
対抗意識を燃やす白露
ついハンドルに力が入る。
白露「早く乗って、暁!」
暁「う、うん」
躊躇しつつもバイクの後ろに乗る。
白露「しゅっぱーつ!」
勢いでバウンドし、
タイヤを弾き鳴らしながら猛スピードで走り出す!
バイカー「気をつけてな〜」
手を振るバイカーに別れを告げ、
白露と暁は街を目指す。
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