ブリーフィング
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他人をグイグイ引っ張っていくのはあまり得意ではなかったが、こうまで期待されては男として退くわけにはいかなかった。
「じゃあ……行くぜ!」
「あれ? なんか予想と違ってあんま似合ってないな」
「マキナが言えと言ったんだよね!?」
そっちから振ったのにあんまりな評価を口にするマキナに、ジャンゴは納得がいかない気持ちを抱いた。ただ彼女としてはかなり不思議に思っているようで首をかしげており、本人に悪気は無いことからジャンゴは疲れたように深くため息をついた。
しかし怪我の功名とも言うべきか、肩の力が抜けたジャンゴがキリッと決意のこもった視線を全員に向けると、マキナ、なのは、アギト、おてんこが自然と頷く。そして彼らを乗せたバイクは次元移動を開始、硝煙が燻る混沌の世界へと向かうのだった……。
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新暦67年9月16日、13時30分
時空管理局、本局内部。飲食区画のカフェにて。
「ごめん、はやて。待った?」
「遅いで、フェイトちゃん。もうコーヒー7杯目や」
「カフェインの取り過ぎで、今夜はやてちゃんは寝れないかもです」
「いや、そこは飲み過ぎだってリインが言ったら良かったんじゃ……まあいいか。それより他の皆は?」
「お生憎様。み〜んな予定や任務がわんさか入っててなぁ、都合付けて来れたのは私とリインだけや」
「そうなんだ……確かに最近どこも忙しいみたいだからね、しょうがないよ」
苦笑しながら着席したフェイトは紅茶を注文し、はやてはそのまま会話を繋げる。クロノ達アースラがもうしばらくしたら遠征から帰って来るとか、地上本部の局員達がアウターヘブン社で学んだ訓練のおかげで全体的に強くなっているとか、友人や家族の近況報告について結構長く話し合っていた。
「私達もついこの前まで、とある世界の地下病院焼失事件について捜査しとったんやけど、どうもあれはイモータルの仕業だったという捜査結果が出た所なんよ」
「ヴァランシア……4ヶ月前のあの時から次元世界の各所に現れるようになったイモータルの集団。放っておいたら犠牲者はさらに増えるから、すぐにでも浄化したいのに……現れるまでどこにいるのか見当もつかないのはもどかしいや……」
「エナジーが使えないとまともに戦えないのが、私には辛いけどな。それにしても、あれから4ヶ月も経ってたんやな……」
「そう……だね。いつの間にか、4ヶ月も経っちゃったんだよね…………なのはが撃墜してから、もう……」
「そのショックでフェイトちゃん、初の執務官試験に呆然自失のまま受けてもうたもんな」
「それで案の定、落とされたんですよね」
「うっ……で、でもそれはしょうがないでしょ? だって……」
「そりゃ気
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