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リリなのinボクらの太陽サーガ
ブリーフィング
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あるかもしれない」

「え……皆をフルトン回収するの?」

「だから状況次第だってば。今は遭遇する事自体がお互いに危険だから、会わないに越したことはないの」

暗殺派の台頭を英雄派が抑えられるようになるまで、フェイト達とは会うべきではない。その事を改めて思い出したなのはは、苦々しい表情で頷いた。話が終わったのを見計らって、グレアムが商談の話に移させた。

「連中の行動を見ていた事がバレれば私達も処理されかねないゆえ、すまないが今後の事は全てそちらに任せる。……どれぐらいの規模になるかわからないから、とりあえず報酬の最低額だけでも決めておこう。そうだな……核の解体成功で200万GMP、功績などに応じて追加報酬も加える。……どうだろう?」

「個人が払うにしてはかなりの大金だが……支払った後の生活とか大丈夫なのか?」

「問題ない。これは私が管理局で稼いだ金なのだが、老後を過ごすにしては過剰に多過ぎる。逆にこの金を狙って強盗に襲われる危険があるぐらいだ。ならば君達に支払って平和を守ってもらった方が明らかに有意義だよ」

「そうか……お前の意志は確かに受け止めた。契約書を用意するから、しばし待っておれ」

一応正式な仕事であるという事を証明してもらうために、ディアーチェが契約書を取りに行った。立派な経営者である彼女の姿にグレアムは苦笑し、彼女と外見がそっくりな少女(八神はやて)は今も元気にしてるだろうかと思いにふける。

そして一時間後、先に昼食を終えて契約書のコピーももらい、保存食を多めに持って出発の準備を終えたマキナ達は、運命が集束している地へ向けてバイクのエンジンをかける。

「目的地は第13紛争世界フェンサリル、ウルズ首都ブレイダブリク。私が旅してた頃に出来た個人的な伝手があるから、まずはそこから拠点とか色々培っていこう。あとあそこは砂漠の国で日差しが暑いから、熱射病には気を付けてね」

「さ、砂漠なんだ……日焼けとか大丈夫かなぁ……」

「心配しなくても日焼け止めはちゃんと常備してるぜ」

「砂漠気候なら太陽の光には困らなさそうだ。イモータルの浄化には好都合だな」

「その分、食べ物が腐るのは早そうだけどね。保存食は大事に使っていこう。……よし、行こうよ、みんな!」

「はい、スト〜ップ!」

「え!? なんでこのタイミング?」

「一応私はジャンゴさんをリーダーとして認識しているつもりなのに、出発の合図がそんなんだと緊迫感に欠けて気が抜けちゃうっての。ここはもっと強引に『行くぜ』って、私達を引っ張っていくつもりで言ってほしいな」

マキナだけでなくなのは達からも期待に満ちた視線を受けて、ポリポリと頬をかくジャンゴ。人の輪の中ではどちらかというと控えめな性格であるジャンゴにとって、
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