ブリーフィング
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したくても貸せなかった。これまではそうだったのだが……」
「だが?」
「グレアムによって核の密輸が発覚したことで、事情が変わった。暫定的に管理局と敵対してでも、早急にあの世界に存在する核をどうにかせねば、紛争の規模はあの世界だけに留まらなくなる。……幾多ある管理外世界で、管理局に対する不満や怒りが爆弾のごとく膨れている事は皆も既に知っておろう? 今にも爆発しそうなソレに対する刺激は避けるべきな状況下で、もし管理外世界であるフェンサリルに別の世界の核が落ちたり、手段を選ばなくなった管理局がアルカンシェルを撃つなどをして人為的大破壊が起きれば……」
「管理外世界と管理局の間で全面戦争が勃発する。かつてのベルカ戦争に匹敵……否、それを上回る規模となる。……もしそうなったら、なのはや八神達は故郷の地球を敵に回すか、それとも管理局を敵に回すか、どちらかを選ばなくてはならなくなる。そしてどちらを選んでも、知り合いや友達と死ぬ気で戦わなくてはならない」
「ッ!」
「かつての仲間が敵になる、仲間同士で殺し合う。そんな事態を……今なら防げるんだ」
「今なら……防げる!?」
「そ。ディアーチェが言った様にリスクは高い、でもその分リターンも大きい。ま、損得勘定を抜いても、この事態は何としても解決しなければならないんだけどね」
マキナの言葉に皆も同意した。ただ幾多の問題が重なっているせいで、あの世界に行くのは少数でないとむしろ余計な危険を招く可能性が高かった。そのため……、
「ま、こうなるのはわかってたさ」
「なんか私に付き合わせるような形になっちゃって、ごめんね……」
「謝らなくてもいいよ。この面子が一緒なら大丈夫だって、僕も安心できるし」
フェンサリルに行くメンバーは、マキナ、なのは、ジャンゴ、アギト、おてんこといういつもの顔ぶれになった。ディアーチェは自分達も行ければと苦渋の表情を浮かべるが、彼女達はマザーベースから物資などの支援をしてもらうという事で納得してもらっていた。
「ま、この面子ならヴァランシアが相手でも返り討ちに出来そうだな」
「アギトも割と言う様になったね。でも少し気がかりがある。管理局の状況が必要以上に悪くなったら……彼女達も送られてくるかもしれない」
「彼女達って……まさかフェイトちゃん達のこと……!?」
「正解。彼女達も管理局員だ、来てしまう可能性はゼロじゃない。もし遭遇するような事があれば、なのははまだ姿を見せない方が良い。理由は既に説明したからわかるでしょ?」
「う、うん……」
「一応、英雄度を十分稼いで安全が保障されてからなら、彼女達と話をするってのもアリだと思う。事情を話せば多分味方にはなるだろうし……けど状況次第ではフルトン回収するって手も
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