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リリなのinボクらの太陽サーガ
ブリーフィング
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フィルムバッジが着いている事に気づき、それで訝しげに思って深く探ったアリアが(スピア)と呼ばれていたこれを見つけたんだ」

「待て! という事は、まさか……!」

「ああ、君達が想像した通りだ……。つまりこれは……」

「……核……兵器……!」

マキナが発した答えに、この場の者全員が息をのむ。これが、前時代の遺物が時を超えて、今再び脅威として目覚めた瞬間であった。

「なんて事だ……管理局がカリブ海洋上に沈んでいた核をサルベージし、同時に引き上げた巨大な物体と共に次元世界のどこかに隠しているとは。だからお前達はそのことを我らに伝えに来たのだな」

「ああ、管理局のデータベースにも正式な任務記録が無い以上、事は“裏”が絡んでいると見て間違いないだろう」

「にしても連中はどうしてここに核があるとわかったんだろう? 破壊が目的なら管理局にはアルカンシェルがあるのに、わざわざ隠蔽処理を施してまで核兵器を求める理由がわからない」

「でも大量破壊兵器が“裏”の手に渡ったのは確かだぜ、姉御。だからいつ、どこに核が撃たれてもおかしくねぇって事になる。全人類どころか全次元世界にとって他人事では済まない状況なのに、伝える事もままならない……まさに悪夢だな」

苦々しく呟いたアギトの言葉に皆が同感する。つまり気付いた時には、自分や友人、家族のいる場所に核が撃たれていたという可能性が常時生まれる事になる。一瞬の気の緩みどころではない、迂闊な行動を取るだけで全てが核の炎で吹き飛ぶ。もはや悠長にしている場合では無かった……。

「私達の目的……いや、あなた達アウターヘブン社に依頼したい内容は、これを見たらもうわかるはず」

「『次元世界のどこかに持ち込まれた核兵器を発見、解体して欲しい』……違う?」

「違わない、それで合ってるわ。……一つ間違えれば次元世界の全てが核戦争に突入しかねない程危険な依頼だけど……だからこそ絶対に失敗してはならない。“表”の皆では対処が不可能な以上、実力や実績を考えたらあなた達しか頼れないわ」

「お褒めに預かり光栄ではあるけど……核以外にヴァランシアの動向も気になる。それになのはの立場も回復させないといけない。両方こなしていくのはかなり厳しいね……」

「でもマキナちゃん……私、何とかしたいよ。大量破壊兵器なんて……絶対使われちゃいけないんだ」

「大量破壊兵器の定義にはアルカンシェルも適用されるんだけどね。それはともかく……なのは? なんか見るからにやる気に満ちてるけど……この依頼、あんたも受けるつもり?」

「うん、受ける。私が着実に立場を回復できるように、マキナちゃんが色々考えてくれてたのは知ってるし、とても嬉しく思ってる。でもね……この危機的状況をあえて逆に考えてみたら、むし
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