第14話 運命の夜・第2夜
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言う言葉が丁度よく似合うほどの斧。
先にあげた二つには負けるが、頭に生えている角と平凡そうなラウンドシールドも特徴的なサーヴァントだ。
その英霊はまだ狂ってはいなかったからか、彼女を見つけるなり歩み寄ろうとする。
しかしそれを強制させている彼女自身により、止めさせられる。
「おお、グンヒ――――」
「――――狂え」
そう命じられた途端、サーヴァントは歩みを止めて頭を抱えてから――――咆哮する。
「ウ・・・・・・ゥォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
そしてその方向が辺り一帯に響かせている間に、サーヴァントバーサーカーは禍々しい斧を大地に向けて振るった。
その威力はバーサーカー自身の足元にクレーターを作ると同時に、この山周辺一帯にも衝撃音を轟かせた。
−Interlude−
バーサーカーの衝撃音が響きが届いた一帯では、様々な反応を見せていた。
此処はいい意味悪い意味区別なく集まる地、川神。
そんな処ゆえ、騒ぎには慣れていたとしても、いくらなんでもこんな時間にと迷惑がる住人達。
心配性な者、気の小さい者などは、大小あれど戦慄する。
中にはその衝撃音に当てられて騒ぎ出す者達。
衝撃音は七浜の九鬼極東本部にも届いており、何事かと調査しだす年老いた老執事達。
現地から少し距離を離した地点にある藤村邸でも困惑している。
衛宮邸でも浮足立つ3人をスカサハが宥め、台所にいた士郎はすぐさま自身の魔術工房に装備を取りに行く。今何が起きたのか詳しくは勿論判る筈も無いが、予想は出来たようで焦燥感と覚悟が入り混じったような表情をしていた。
同じく現地から少し距離を離した川神院でもルーや一子、川神院の修行僧達も少なからず動揺している様だ。
そして――――。
時間を少し遡り、百代は風呂の中にいた。
「〜♪」
自他ともに認められているナイスバディを、惜しげも無く湯ぶねの中に投入している。
いや、風呂場にいるのだから当然だが。
そんな彼女は鼻歌を歌いながらご機嫌だ。
今日の金曜集会ではトラブルもあったが、ファミリーの頭であるキャップが町内の福引抽選会にて豪運を以て2位の箱根への三泊四日、団体様チケットを当てて来たのだ。
朝と昼に心揺さぶられるトラブルもあったが、終わり良ければ総て良し。
上機嫌で明後日のファミリー揃っての小旅行に、思いを馳せていた。
「〜♪・・・・・・!?な、何だ!」
そんな風に気分よく長湯を楽しんでいる所で、外からもの凄い衝撃音が聞こえて来た。
百代は勿論現時点でマスタークラスの中で上位に入っているので、五感も常人を遥かに超えている。
その為、川神院内の修行僧達の困惑の言
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