第14話 運命の夜・第2夜
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世界の事など伏せておきたかったが、知られてしまえ最低限の常識と深く関わらせない様に言い包める事で、3人を守ろうと考えたのだ。
とは言えどういう訳か、士郎がこの世界にやってく最低でも一世紀以上前に魔術協会は解体されており、野に降りて好き放題仕出した魔術師たちも誰かに悉く殲滅されて、その数を減らしていた。
少なくとも士郎の知る限りはだが。
そしてスカサハの事も士郎の魔術師の師匠であるとだけ説明しているので、アルバと言うのが本名だと教えているので、影の女王の事も知らないままだ。
閑話休題。
そんな事情もあってか、別にその事で気落ちしているのではないので教えてもいなかった。
そしてそんな士郎とは対照的に、小雪は非常に機嫌がよかった。
「〜♪」
その理由は、明後日からの連休を利用した三泊四日の小旅行に思いを馳せているからだ。
小雪にとっては士郎に救い上げられまた、冬馬達の悩みを解決後の毎日が楽しくて仕方がないが、ゴールデンウイークにある連休を利用した小旅行が、彼女の中での楽しみランキング上位に入るモノだった。
その様は、誕生日を楽しみにしている子供の様な原風景であった。
−Interlude−
昼休み。
士郎が何処かに用事でもあるのか昼食後に教室を出て行き廊下を歩いて行く所を、京極は真剣な目つきで士郎の後ろ姿を見送っていた。
「ふむ・・・」
一見すれば何時ものような人間観察とも取れる表情だが、中学からの付き合いである友人を心配しているだけだった。
「何してるんだ?そんなトコで突っ立てて」
そんな京極に、後ろから百代が呆れ顔で話しかけて来た。
「武神か。特段、何かをしていた訳では無い。ただ士郎の様子がいつもより覇気が無いように感じたて、見ているだけさ」
「・・・・・・・・・ふーん」
百代としても京極の見解には同意出来た。
士郎は今朝から何処か、気落ちしている部分があったからだ。
「・・・武神も衛宮を心配して廊下に出て来たのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
京極に一瞬何を言われたのか理解が追いつかない百代は、思考が停止した。
そうして数秒間を置いて、百代の思考が復帰して理解が追いついてきた処で慌てて否定した。
「な、ななな何で私が衛宮の事なんて心配しなきゃいけないんだ!私とアイツの接点なんて、借金の一部肩代わりとテスト勉強時に教えてもらってる時ぐらいしかないだろ!!」
「それはそれで問題に思えるが・・・。――――朝の件については衛宮から既に聞いているから、その当たりで聞いたのだが・・・・・・・・・まさか衛宮の事が好」
「ぅきな訳無いだろうがぁあああああああ!!!
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