第22話二代目ビーター
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という弱点を作ってしまった。
「こーゆーのを本末転倒・・・で良いのか?別に気にしちゃいねぇよ、オレの選んだスタイルだ」
「前から聞きたかったんだが、なんでこんなリスキーなスキル割り振りしたんだ?相手によっちゃぁ殺されるぜ?」
さりげなくスキルの詮索というマナー違反を犯したぞコイツ。でもコイツに言っても意味はないな。まぁいい、実に単純な理由だ。教えても問題ない。それはーーー
「ただの強がりだよ!隻腕の剣士舐めんなっての!!」
この時、ずっと後ろでオレの戦いを見守っていた妹の未来がーーー
「・・・プフッ!そこまで言って負けたら絶対許さないからね!」
笑った。それだけで心が軽くなる。
「面白ぇ!その余裕ぶっこいた面ぁ恐怖で歪ませてやる!」
なんでだろう。さっきから友切包丁が目に入ってるのにーーー
「縁があったら地獄で会おうぜぇ!《隻竜》ゥゥゥゥゥ!」
目の前からトラウマが真っ直ぐ振り下ろされてるのに、ちっともーーー
「ちっとも恐くねぇ!」
オレは友切包丁を握るPoHの右腕を掴む。それを目にした未来、そして右腕を掴まれたPoHの顔は驚愕に染まっている。
「よっと!」
オレは掴んだPoHの右腕を振り回し投げ飛ばす。だがPoHは体勢を立て直し着地する。
「フフフ・・・フハハハハハ!ここまでexcitingなbattleは初めてだ!ゼッテェ殺してやる!」
大分あいつの殺人衝動を刺激しちまったみたいだな。興奮して突っ込んで来たぞオイ。
「・・・そろそろ使うか」
オレの身に纏うマントに右手を掛ける。
「次こそ・・・イッツショウタイム!」
今こそ解き放て、奴に、PoHにーーー
「絡みつけ!」
「WaT!?」
オレの黒いマントはPoHの身体に絡み付きーーー拘束する。
「なんだこれは・・・!?」
「そのマント、《バインドマント》っていってな。脱ぎ捨てると半径2メートルにいるモンスター、プレイヤーを一分間攻撃不能に出来るんだ。《裁縫スキル》上げてたら偶然完成したんだ」
いや〜、まさかこんな物が作れるとは自分でも思わなかったな。それ以降は同じ物が出来たことはあんまりなかったけどな。オマケに一分過ぎたら耐久値が切れてポリゴンとなってサヨウナラ。まだボス戦でも使ってないんだよな。
「随分めんどくせぇモン作ってくれたな・・・このチーター野郎」
「チーターねぇ・・・」
確かに《バインドマント》はかなりのチートアイテムだろうな。
あいつはーーーキリトはチーターでもないのにビーターなんて汚名被ったんだよな。
「そうだな、確かにオレはチーターだ。・・・いや、元ベータテ
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