プロローグ
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世の中には二つのタイプの人間がいる。
一つは、群れて他を見下すことでしか自分の価値を見出だすことができない愚か者。もう一方は、無理に群れずに己が道を謳歌し、偽りの仲良しこよしグループを見下しているこれまた愚か者。
ーあれ、人間ってどちらにせよ愚か者ってだめじゃんか!!
こうも雑用ばっかりしてると無駄に哲学的なことを考えたくなっていけない。
しかしー。
眼前の書類を見ながら思わずため息がでてしまう。
「どれもこれも悪いのは、年功序列や多数決なんて数の暴力を容認したこの世の中が悪い!よって俺が上司の仕事の尻拭いをする道理はない!帰る!!!」
親に怒られた子供のように自己肯定をし、紙の束を机に叩きつけた。
もう日はとっくに暮れてしまいいつもなら家でのんびりしている時間だ。全くどうしてこんなにもサービス残業をしなければならないんだ…。
同僚は上司達に飲み会に誘われて断るに断れなかったのか(の割りには結構乗り気に見えたが…)二時間前にはいってしまった。
「たくよぉ…。こんな忙しい時期にどうでもいい部下に仕事押し付けて自分達は呑気に飲み会とかいいご身分だよなああああ」
文句を垂れてもそこにあるのは静寂だけである。
「帰るかn…「待て」」
あれー、ここにいるのは俺だけのはずなのになんか声がきこえたよーなー…。しかもなんか右肩がなにかに押さえつけれれているようにヘビィーだ。きっと長時間残業で疲れているんだ!うん、違いない!そうと決まれば早速身支度を…。
「聞こえないのか。待てといったんだ」
「はいいいいいい!!!!!」
殺気のようなものを感じ、背筋をピーンっと張って声の主に合間見える。
「まったく…。お前というやつはどうしてこうも不真面目なんだ…」
「いやぁー、これでも俺頑張ってるんでせうよ!飲み会に行った皆さんの分までちゃんと…」
全て言い切る前にギロッッッっと一睨みされて遮られてしまった。きっとこう意味なんだろう「なんか文句あるか?アンチャン?アアアっっ!!??」どこぞのヤンキー張りの眼圧である。さてはコヤツ元ヤンか
「今なにか失礼なこと考えてなかったか?」
「滅相もございません!一体私めがどうしてそんなことを考える理由があるとおっしゃらられるんでございまでせうか!
「支離滅裂なんだが。まあいい。しかし業務を途中で投げ出すとは頂けんな。またあのお騒がせなギルドが面倒なことをしてくれたもんだ」
「全くその通りですね…」
苦笑いしながらも同意しておくことにしよう。事実俺がこんなにもサービス残業をさせられるのもそこのクソジジイがいうお騒がせなギルド『フェアリーテイル』にも原因はあるからだ。文化財を破壊
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