宇宙人疑惑?
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「みんな聞いて。後半の作戦を伝えるわ」
瞳子監督がそう言うと染岡、風丸、壁山を見ながら話す。
「染岡くん、風丸くん、壁山くん。あなたたちはベンチに下がって」
「な、なんだって?」
「空いたスペースは残りのみんなでカバーして。よろしくね」
そんな監督の指示に納得がいかない染岡が叫ぶ。
「おいっ!冗談じゃねえぞ!なんで俺が下げられなきゃいけねえんだ!!」
「オ、オレ何かミスしたッスか…?」
「監督の考えがわかりません!ただでさえ厳しい状況なのに…」
監督は3人を見ると、一言呟く。
「勝つための作戦よ、後半始まるわよ」
その様子を見ていた鬼道は呟く。
「…何を考えてるんだ。監督は…」
そう呟く鬼道に俺は話し掛ける。
「さあな…。だけどあの3人の動きは今日は鈍く感じていた」
「雷藤もか…。偶然なのか、それとも……」
端では、監督を見ながら風丸が呟いていた。
「この人、本当にサッカーのことわかっているのか?」
そんな風丸を見ながら円堂は、俺たちを見渡し声を掛ける。
「…とにかく、今はこの試合に全力でぶつかるんだ!全力で頑張れば1人の力を2人分にも3人分にも出来る筈だ!」
後半が始まって、俺と鬼道がドリブルで上がって行っていると鬼道が呟く。
「もしかして交代したあの3人は怪我をしていたのか?」
「ああ、多分な…」
するとベンチから木野とお嬢の声が響いてくる。
「みんな!どうしたのこの怪我!?」
「まさか、この間のエイリアとの試合で?どうして黙ってたのよ!」
そんなマネージャーの気迫に押されながら3人が話す。
「だ、だって言うほどじゃないかな〜って…」
「1人でも多くの力が必要だって思ったんだ」
「入院している、あいつらの分まで俺たちが頑張らねえと…!」
その様子を確認した俺たちは納得しながら話す。
「…そうか!あいつらが外れたことでゲームメイクがしやすくなったのか」
「そうかこれで納得したな…。怪我をしている染岡たちに無理をさせないために…」
「…フッ。面白い」
「ああ。面白くなって来たな…」
俺と鬼道はこの状況を覆すことを考えると
不意に笑みが出た。
「…雷藤くん、鬼道くん。あなたたちなら人数的な不利を有利に変えられるわ」
瞳子監督がそんなことを呟くと、自陣のゴールから声が届く。
「よおしっ!とにかく行けそうだな!みんな踏ん張ってくぞ!!」
「「「おおーっ!!」」」
勢いに乗った俺たちはどんどん攻めるが、流石はSP…守りが固い。
「心美!」
俺が心美にパスを出すと、心美は体勢を整えシュートを放つ
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