第3章 リーザス陥落
第82話 義勇兵を求めて
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ー」
「あ、アスカ……」
最年少将軍のアスカにまでいわれてしまえばしっかりとしなければならないだろう。今の所、ユーリの次に効くのが アスカの言葉なのである。
そして、その後。
「それより、さっさと話を先に進めろ」
「……なんでランスがそんな事言ってんのよ。将軍に難クセつけていたから遅れたって言うのに」
「はぁ、本当にいつも通りの光景だな」
リーザス軍内での話以外でも 色々とあったのだが、ランスが飽きた様であり、先の話をしろ、との事だった。それを訊いた志津香は、ランスの言葉が切欠だった事をツッコンでいた。いつも通りの光景、と言っていたのはユーリである。
先の戦いを考えたら、こう言う風に戻る事が出来た事に、少なからず 皆に感謝をするのだった。
そして、ランスの言う通り話が先に進んだ。
色々な確認事項があった中で最も衝撃の大きかったのが オクの街の件だった。
「っつー、事は何か? 今 オクの街は蛻の殻、って事なのか?」
ミリは眼を丸くさせながらそう訊いた。
そう、次解放しよう、と作戦を立てている街の内の1つ。オクの街には もうヘルマン軍はいない、と言う情報だった。
偽の情報では? 掴まされた罠なのでは? と言う声も上がったが それはどうやらなさそうだった。
一流情報屋である真知子や優希、情報戦を主体とした白の軍、そして エクス、ハウレーンも頷いた。これだけの豪華な顔ぶれのメンツが 間違いない、と言う以上は 問題はないのだろう。
「はい。大勢を整える、と言う意味では 我々にも多少なりと時間が出来ました」
「馬鹿者。これを気に、一気に潰せば良いではないか」
ランスがエクスにそう言うが エクスは首を振った。
「それも一理あるのですが、ヘルマン軍は思いの他 オクを捨てたのが早く、今はノースとサウスのどちらかで整えている最中でしょう。街を1つ挟んでいる、と言う事もあり 情報を得た時、そして 今からでは奇襲は難しい。なので こちら側もより体勢を整えて突撃する方が懸命かと」
「ふん。オレ様は常に最強だから、整える必要なぞ。無い」
「おー、成る程。じゃあ ランス。頑張れ。色々と訊いたけど、前回は 指揮を存分に振るったから、力が有り余ってるんだろ? ランスが突っ込めば、ヘルマンだって、蹴散らせるだろうな。1人突撃宜しく。ガンバレーー(棒)」
「だぁぁぁ! コラァ! サボろうとするんじゃないぞ! ユーリ。きさまは、志津香を襲おうとした、罪があるのだ! まだまだ、うし車の様に働かせるぞ!!」
ユーリの煽りを、どうやら サボる方向にとろうとしたランスを焚きつけた様子だ。見事的中であり、効果は抜群である。面倒くさいが
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