第3章 リーザス陥落
第82話 義勇兵を求めて
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ザス解放軍 司令本部〜
ジオの街を解放し、次はオク、ノース、サウス。そして リーザスとなってくる。
情報収集をした結果であるが、解放軍の中で唯一揃っていないリーザスの第2軍。《青の軍》が、ノースの街の北部、バラオ山脈に簡易駐屯地を設けて警戒をしている、と言う情報が入っていた。
「今は、青の軍に伝令をする事は難しい状況です。オク、ノース、その更に北部になりますから。間には、ヘルマン軍がまだ占拠している状況ですし」
エクスは、そう説明するが、表情が優れいているのは、間違いなく 仲間たちが無事だった事を喜んでいるのだろう。
「コルドバ様が無事でよかったです」
「おっきい、カベおじちゃん、よかったおーっ!!」
メルフェイスとアスカは、エクスが思っていた事を口に出していた。
それは、ここに揃っている皆が喜んでいる事だ。
「む。『カベおじちゃん』って事は 男か? ……名前からしてむさくるしそうだし」
話を訊いていたランスが、かなみに訊いた。
「なによ。むさくるしいって。リーザス青の軍の将軍よ。鉄壁の守備力を誇るっていて、《リーザスの青い壁》って称される程の猛将よ」
「じゃあ、いらん。見る気もない」
ランスは一蹴してしまうが、別にそれに関しては問題ない。
「はぁ、見ようにも会おうにも、まだ 街を幾つか挟んでるから無理だろ? そのコルドバ将軍が北の国境を警戒してくれてるから、わらわらとヘルマン側の援軍がこれない、と言う事を覚えとけよ、ランス。お前も これ以上ヘルマン軍が増えるのは嫌だろ?」
基本的に巨漢の多いヘルマン軍。
この戦争で何度ランスが愚痴を飛ばしたかは数え切れていないのだ。
でかいから、視界に収まりきらず、どっち見ても黒鎧の大男ばかり。だからむせていた程だ。
「ふん。オレ様にかかれば余裕だがな! その程度。だが、ヘルマン軍以上にむさ苦しい男などはこの世界には存在せんだろ。と言う訳だから、むさい男にはむさい男をブツけるのが一番だ! がははは!」
ランスはと言うと、いつも通り好き勝手言ってくれている。
正直無礼極まりない事なのだが、もう皆解ってくれているし、妙な指示を出されるよりは良いだろうから。
「ふぅ……」
やっぱり、ハウレーン辺りは何度も来るものがある様だ。
何度もランスに迫られていたりした事も、拍車をかける切欠になっているのだが……ランスの采配や 戦果を考えたら、仕様がない。
根っからの軍人、騎士道精神の持ち主だから仕方がない。
「柔軟な思考も時には必要じゃぞ? ハウレーン」
「……はっ、はい。 父う……バレス殿」
このやり取りも何度目か判らないのである。
「ハウねぇちゃんも、あいかわらずお
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