第3章 リーザス陥落
第82話 義勇兵を求めて
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ーの様に、リーザスから離れてレッドにいた様でな。……囲まれていたが、無事に助ける事が出来たよ。 だから、安心しろ。……また連れてくるよ」
「あ……、は、はいっ!」
ミリーの目に溜まった涙が弾けでた。
そして、思わずユーリの胸に また飛び込んだ。
「よ、よかった。よかったです……。ゆうき、ちゃんが……」
「ああ。……他の皆もきっと無事だ。必ず助けるから」
「っ、は、はい」
ユーリの抱擁、それを再び受けて ミリーは体温がどんどん上昇していく。
どくん、どくん、と鼓動が高鳴るのも判る。ユーリの顔を 間近で見てみたい、と言う衝動に少し刈りたてられたミリー。目と目が合わされば……ひょっとしたら 色々と幸運が訪れるかもしれない。
幸運スキルで、そう言う類は、これまでに無かった事だから……。
様々な葛藤があったその時だ。
『ここは 武器屋兼道具屋ですからね。ジオの街は資材が豊富ですから、消耗品アイテムに関しても色々と揃ってると思います』
『はい。そうですね。私の神魔法も無限には使えませんので。万が一の時の為にも、備蓄しておきましょう』
『クルックーさんは、お金は大丈夫ですか?』
『問題ないです。先生からですが色々と預かってます』
話し声が店外から聞こえてきた。
色々と考えていた事が一気にすっ飛んで行き、急いで離れよう、離れよう としたのだが……正直な所 完全に固まっていたから、咄嗟には動く事が出来なかったから。
そして、店内へと入ってきた。
「ごめんくださーい! …………ぁ」
「失礼します」
丁度、入ってきたのは 今心配をしていたリーザスの情報屋の優希。そして AL教司教見習いのクルックー。
完全に固まってしまったのは優希。
様々な思いが脳裏に交錯しあう。無事かどうかが判らなかったミリーがこの場所にいた事、……そしてユーリとミリーが……。
その後に色々と騒ぎになってしまったのは、言うまでもない。
大半は優希である。
だが、半分〜7割程は ミリーと再会出来た事が嬉しくて。残りが……言うまでもないから、割愛。
クルックーに関しては、いつも通りのポーカーフェイス。
だけど、ユーリとミリーが抱き合ってる(事情を聞くまで、そう見えた)姿を見て、視線を左に思いっきり向けて 見ない様に、みなかった様にしていた。
やっぱり、ユーリの前では 色々と心が動き、様々な無感情とまで思っていた自分自身に変化があった。……何故、そうさせるのか、どうしてなのか。自分の心が正直判らなかったから、暫く困惑するのだった。
〜リー
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