第3章 リーザス陥落
第82話 義勇兵を求めて
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。明確な数字の出る実力であれば、恐らくランスはユーリに敵わないだろう。それは、かなみの話や 以前訊いたマリスの話でも明らかだ。
リックや清十郎の2人もいるから、ランスの実質的な力量は、贔屓目で見ても4〜5位だろう。(それでも、トップ5に入る事を考えたら、十分過ぎる気もする)
だが、ランスにはそれだけではない、と言う事も レイラは何処となく感じている。
本脳のままに動く。その常に虚を突くかの様な行動、奇抜とも言える発想。全てが常識外れ。……数値では測れない強さを持った男だと言う事は判るのだ。
だからこそ、ユーリが認め、リックや清十郎が頷き、各将軍達も一目を置いている程だ。
「ユーリさんとランスを分けたら、うちの大半は、ランスの方から離れちゃうのも……確定なの」
「あー……違いないわね」
「それで、ランスが気合が入ってないと、ユーリさんも色々と気を使ってくれて、最終的にはランスが納得する範囲で、まとめてはくれそうだけど……、それは100%の力じゃないって思う」
「うん。そうね。……頼りになる人の背中を見て戦う。背中合わせて戦う時の強さって、普段よりも高く、強くなれるから」
レイラにも、それは経験がある事だった。
ホッホ峽での戦い。……間違いなく自分の力は更に出ていた。今よりもずっと出ていた、と思えるから。
「だから……レイラさん達、親衛隊の皆さんに纏めてほしい、って思って……。ずっと、ユーリさんに考えてもらってばかりで、心苦しかったし。……シィルちゃんと私だけじゃ、あのバカの行動を抑えるの、無理だから……。で、でも、心苦しいのは親衛隊の皆さんにも、なんだけど……」
マリアがそこまで入った所で、レイラは軽く肩を叩いた。
「あははっ、気にしないで。マリアさんが考えている事、大体判ったし、名案だとも思ったわ。それにね? 妙な気使いは無用なのよ。……ね? 皆」
レイラは、後ろ側に待機していたレイラの部隊。金の軍のメンバーに声をかけた。
皆、笑っているようだ。
「……ここにいる皆は、魔人に洗脳されただけじゃなくて、ヘルマンの連中に、陵辱されたコもいる。……覚えているコだっているのよ。そのヘルマンを蹴散らしてくれたのはランス君だってそうなんだし、だから、ランス君に、気があるコだっているの。ま、リア様の大切な人だから、リア様の前では言わない様に、とは言ってあるけどね」
レイラがウインクをすると、皆も頷いた。
「…………それに、今更処女って訳でもないんだし。ランス君に色々とされたって平気でしょ?」
決して軽口を言っている訳ではない。陵辱された記憶の事を思えば、トラウマを抉っているも同然なのだから。だが、それでも マリアの言う様にランスを最大限に乗せる方法
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