第3章 リーザス陥落
第82話 義勇兵を求めて
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たとこもあるから」
ミリはそう言うと、ニヤニヤと笑う。
「そうですね。あまりあの街で目立つのは好ましい所ではありません。……少数精鋭で御願いしたいのですが……特に、お嬢様方には今回は控えていただきたいのですが。街の治安も良いとは言えません」
「……了解。とりあえず、私達もちゃんと決めるわよ。メンバーを。……あいつらから眼を離したら、面倒だし」
志津香がそう言うと、大体のメンバーが集まった。
完全に行きたい組である。残る組は ロゼとミリしかいなかった。
「ここは、公平にじゃんけんですかねー!」
「ぅぅ……、運頼りは自信が……」
「ランスさんには、しっかりと判ってもらわないと……」
「……危険はゼロじゃないです。私も出来れば同行したいかと」
「はぁ……」
色々と集まってくる女性陣達。
マリアは、その姿を見て、1人レイラ達の元へと向かう。
「あら? マリアさんは良いの? ランス君の事が気になったりしてるんじゃ?」
「っっ! な、何言ってるんですか!」
「(バレてないとでも思ってるのかしらね……)ははは。まぁ、良いじゃない。それより、どうしたの?」
レイラがそう言うと、マリアは改めて、咳払いをひとつし、真剣な表情を作った。
「今回の件、上手くいって兵士補充ができた後の事なんですが……」
「うん」
「二手に別れるって事は、其々の戦力を考えた上での布陣、ですよね?」
「まぁ、そうなるわね。……まだ、情報不足だし諜報の方にも限度があるんだけど、恐らくノースには 少数かもしれないけど、あのトーマもいるでしょうし。サウスには大隊。正直、敵人数関係なく綺麗に2つに分ける方が良い、って思うわ」
レイラは苦笑いをしつつ、そうぼやいた。
トーマの実力に関しては、軍人である故に、よく知っていると言うものだ。一騎打ちに置いても、リーザス最強のリックを、本人談ではあるのだが、遥かに凌駕しているとの事。そして、そのトーマを慕う部隊も相応の戦線だろう。サウスにも豪傑が揃っているときく。
ここまで戦い抜いてきたメンバー達を信じているのは間違いないのだが、……同時に攻めるのは、確実にホッホ峽の戦いよりも難しく、激戦は必死になるだろう。
その上に、魔人も控えている可能性が濃厚となれば、更に不安要素だ。
「ランスの馬鹿は、絶対に文句を言いそうだから、今のうちに話をしておくけど……2つに分けるのは、戦力を考えたら、ユーリさんとランスは 同じ位置に配置しない方が良い、って思うの。確かに2人が揃ってれば、本当に強いのはわかる。……でも、今回に限っては。よくないと思う。……2つ同時に、っていう戦術なら」
「うん。それは判るわ」
レイラは頷く。
確かに、実力
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