第十二幕その一
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第十二幕 最高のカレー
トロット達は蜂蜜を貰ってから薔薇の女王と笑顔で別れて薔薇の国を後にしました。その道中でアンはトロットに問いました。
「これで後は、よね」
「ええ、都に帰るだけよ」
「そうよね、後はそれだけよね」
「そうなの、それでアンはどうするの?」
「私?」
「やっぱりウーガブーの国に戻るの」
「そのつもりよ。林檎の収穫は終わったけれど」
それでもというのです。
「他の果物のことがあるから」
「それでなのね」
「お仕事があるから」
「都に誘おうって思ってたけれど」
「カレーライスを食べるかどうかよね」
「そう思ってたけれど」
「確かにカレーライスのことはね」
アンも聞いていてというのです。
「惹かれるけれど」
「お仕事優先ね」
「お国の仕事は放っておけないから」
だからというのです。
「私はいいわ」
「わかったわ、それじゃあね」
「また機会があったらね」
「都に来てくれるのね」
「そうさせてもらうわ」
これがアンの返事でした、そして。アンは今度は皆にこう言ったのでした。
「ウーガブーの国に戻るまでは一緒よ」
「そうだね、その間はね」
今度は腹ペコタイガーが応えました。
「一緒だね」
「ええ、旅を楽しみましょう」
「アンも随分旅行好きになったね」
「そうね、最初はね」
それこそと言うのです。
「オズの国征服とか言う前は」
「ウーガブーの国から出たことがなかったね」
「そうなの、けれど今はね」
「結構旅行に行ってるね」
「そうなってるわ」
実際にというのです。
「それでその旅行がね」
「楽しみになっているんだね」
「時々行ってね」
旅行を楽しんでいるというのです。
「オズの国を歩き回っているわ」
「オズの国はいい国だよ」
トトもしみじみとして言います。
「奇麗でしかも面白い場所が一杯あってね」
「そうなのよね。私達も何度か来てるけれど」
恵梨香も言います。
「何度行き来しても楽しいわ」
「そうよね、じゃあ今度一緒にね」
「私達五人が、ですか」
「私と一緒に旅行に行きましょう」
「はい、お願いします」
こうお話してでした、そのうえで。
一行は楽しく煉瓦の道を歩いて旅を続けました。そしてウーガブーの国に着くとです。アンは皆に満面の笑顔で言いました。
「じゃあまた来てね」
「ええ、またね」
トロットがそのアンに応えます。
「会いましょう」
「それじゃあね、その時はね」
「ええ、一緒に楽しみましょう」
「今回は林檎だtったけれど」
「他の果物もあるわよね」
「そう、そちらも楽しんでね」
林檎意外の食べものもというのです。
「是非ね」
「そうさせてもらうわね
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