『完済間近』
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チャンが好きやねん♪量治サンのことも一生懸命考えてて素晴らしい親子やと思うねん。
せやから完済しても出て行ったりすんなよ?』
『出て行くんは父さんちゃう?零那は完済したら父さんに棄てられるんちゃうかって怖くてしゃあない』
『量治サンは零那チャンを棄てたりせぇへん!!俺が保証する!!』
『そんな保証できんやろ』
『もし量治サンが零那チャンを棄てたり追い出すようなことしたら、俺が命で償う!!』
『え、何其れ』
『零那チャン、真剣に聞いて』
『何?』
『父さんが毎日飲み出てたんは俺が無理に連れ出してたんや。どうしても聞いて欲しい頼みごとがあってな...』
『父さんに頼みごと?』
『せや。まだ聞き入れて貰えてないんやけどな、零那チャンに話すだけなら良いって、昨日やっと許可もろたんや』
『何の許可?』
『零那チャン、俺と結婚してください』
あまりにも唐突で、そんな感情どころか...亀井サンのことをそんな風に感じたことがなくて、言葉が出んかった。
『あ、返事は要りません。
量治サンには、言うだけなら良いって言われてて、零那チャンが俺のこと一切気にしてないのは解ってるから。
恋愛云々どころじゃないし、何より他人やか...どうでもいい感じやし...』
『いやいや、そこまで卑下せんといてや。どうでもいいとは思てへんし。
ただ結婚は唐突ってか考えもしてなかったし...でも亀井サンは信用出来る人間やから...』
『えっ!信用してくれてる?俺を?』
『...信用してなかったら、なんぼ父さんと仲良しでも一緒に住むとか有り得んやろ...』
『...せやな』
『うん』
『ほな、これからは完済のことと量治サンのことの次に、俺のことも少しだけ考えてくれますか?』
『まだまだ解らんことばっかやし観察する...』
『...もしかしてメッチャ照れてます?』
『うっさい!照れて無いわ!』
グッ!と引き寄せられて抱き締められた。
お客さんと抱き合うこともあるから感覚やか麻痺してる筈やのに、何故か妙に恥ずかしい。
てか...
そもそもコレが罠?
金ヅル?
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