Aパート
LIVE8 姉との対決
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……ん………」
「穂乃果?一体、どう……したの………です…………か」
隼人、助けて………
サバト鬼ごっこから1時間後……
俺は先ずスタート地点に戻って刀を持つ。穂乃果達、μ’s全員が捕まったと報告された。俺がもう少し早く気付いていれば……クソッ!
「やっぱりアンタだったのかよ。」
「よく気付いたわね。」
「まずアンタから提案してきたからな、風花。」
「あら、お姉ちゃんのことを呼び捨てにするの?」
「んなことはどうでもいいだろ。で、用は何だ?」
「刹那、あなたを元に戻してあげる。殺しの執念に囚われていたあの頃の刹那に。」
あの頃の俺、か……
「悪いが、あの頃の俺はもう死んだぜ。だから__」
「なら、これで思い出させてあげる?」キィン
そう言って姉ちゃんは刀を抜いて俺の懐に飛び込んできた。ったく、話は最後まで聞けよ。
「この刀は見覚えがあるでしょ?」
「あぁ、あの火事の時に俺らの親を殺した犯人が持っていたものだろう?」
俺は親が火事で死んだという状況にして殺し屋に殺されたとは周りに言わなかった。殺し屋が殺し屋に殺されるなんてことは一生の恥でしかない。そう父さんに教えられた。
「そうよ、これは怨刀・紅桜。斬った者の血を取り込み強くなる刀。」
「名前に合った力だな。ほんと、物騒だよな?」キィン
俺と姉ちゃんは一進一退の攻防を繰り広げている。
「ひとつ、良いことを教えてあげる。μ’sの子達は30分が経つ度に一人ずつ斬首されて行く。ほら、この声を聞いてみなさい。」
そう言われて渡されたスピーカー。それからはこんな声が聞こえた。
『やめて下さい!私たちにそんなことしたら隼人達が黙っていません?すぐに穂乃果達を話して下さい!』
抗っている海未の声が聞こえた。やはり、俺の予想は正しかったみたいだ。
『あぁ?うっせんだよ!』ゴッ
『きゃあ!』
突き飛ばされたような音に海未の悲鳴。これを聞いた瞬間にプチッと何かが切れる音がした。久しぶりだ、こんな感覚になるのは。
「覚悟はできてんだろうな。」
「覚悟?そんなものは要らないわ。殺し屋に必要なのは殺気だけ。」
「アンタが死ぬ覚悟だよ、行くぞ。」
「来なさい。」
それから、数十秒が過ぎる。どちらも動かない。が、先に動いたのは俺の方だった。刃と刃が重なりあい、幾度も甲高い音が廊下に鳴り響く。
「クッ、この!」
「どうしたんだ?上手く使いこなされてねえんじゃねえか?」
俺は挑発するが相手は冷静を装っている。ふっ、俺相手に演技とは堕ちたもんだ。
「なら、これで決着をつけてあげる。鳴神流奥義 龍牙波状剣?」
刀に黒い焔を纏わせ波状攻撃を仕掛けてきた。マジか、刀に焔を纏わせるってすげえな。俺も出来んのかな?
「って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!」
俺は
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