暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第九章 全ての始まり
第1話 神代柑果
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
琴里「どうしてここに呼ばれたか分かってるわよね?」

上条「いやー、上条さんにはさっぱり……」

ここはフラクシナス艦橋内の主な活動場所であり、コンソールなどが色々置いてある場所だ。

さて、上条はそこに呼ばれたわけだが……何故か着いた途端正座をさせられたのだ。

琴里「包み隠さず話してもらうわよ」

ここには琴里、令音、士道、美九、佐天がいた。……あの時あいつは何を話したんだ?

琴里「そうね。まずは園神凜祢のことから話してもらおうかしら」

佐天「あのー、園神凜祢さんってどなたなんですか?」

ちなみに、彼女の存在は佐天は知らない。

琴里「この映像を見てちょうだい」

と言いながらコンソールをいじる。すると、大画面に士道(この時は士織)が美九に接触しようとする直前に桃色のセミロングの少女と話している映像が映った。

佐天「この人……」

琴里「知ってるの?」

佐天「あ、いや……何処かで会った事あるなぁって思って……」

琴里「奇遇ね。私もよ」

士道「あ、それ俺もだ」

美九「そうなんですかー?私は何とも無かったんですけどぉ」

どうやら美九以外は既視感があるようだ。

そりゃそうだ。彼らは凜祢と実際に会った事ある。記憶を消されたけど……完全に消すというのはやはり不可能なのだ。

凜祢『どうしよ……良かれと思ってやったことが……』

上条『……本当に言い訳の一つも思いつかない』

神代『なんだ、話してはいけない事なのか?』

凜祢『そういうわけじゃ……でも……』

神代『まあ、お前たちの事情は知らんから私は口出ししないけどね』

ですよねー、と上条は心底思った。

本当にどうするべきか……

琴里「こっちはこんな状態なの。早く話してくれる?」

顔も笑ってないし目も笑ってない。怒ってはないと思うが……

凜祢『……話してもいいよ』

上条『いいのか?』

凜祢『うん。信じてもらえないならその方がいいし、思い出してもらわない方が私としては嬉しいし……』

上条『嘘言うなよ』

凜祢『………やっぱり当麻には敵わないや』

凜祢は士道の事が好きで、士道も凜祢の事が好き。これは変わらない。

だが、もし士道が″あの出来事″を思い出せば、恐らく自分を責めるだろう。

仮に思い出さなかった時、凜祢は強がってても、今よりさらに傷つくだろう。

そして話さないという一番懸命な手段は今現在において使えない。

凜祢『でも大丈夫。いつかバレるかもって思ってたしね』

上条『……本当にいいのか?』

凜祢『もしもの時は慰めてね』

上条『……分かった』

俯かせていた顔を上げて、琴里の方を向く。

上条「今
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ