第2章:埋もれし過去の産物
第29話「秘められし過去」
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「っ....!」
思考を中断させられ、リヒトの言うとおり上を見る。
司さんと緋雪も転移反応を感じ取ったのか、同じ方向を見る。
「―――ぇえええええええーーっ!!?」
突然、叫び声が聞こえる。...まぁ、いきなり上空に転移は驚くな。事故なら。
「お兄ちゃん!空から女の子が!」
「うん、声で分かった。というか...。」
〈魔力反応は二つ。二人いますね。〉
僕にも薄っすらと見えるようになる....っと、一応受け止めるか。
「空を飛べるとも限らないし、受け止めるぞ!」
「うん!分かった!変な事しないでね!」
「しねーよ!?普段からしないから!?」
そんなラッキースケベな展開はハーレム系主人公だけでいいです!
「く、クリス!浮遊制御!」
「っ、待ってください!下から誰か来ます!」
受け止めに行くと、向こうもこちらに気付いたらしい。
「っと...。」
「ほいっとね。」
「ふえっ!?」
「はわっ!」
僕は碧銀の髪の少女を。緋雪が金髪の少女を受け止める。
...落下防止はできたみたいだけど勢いで受け止めちまった。
「ふ、二人とも行動が早いね...。まぁ、助かったんだけど...。」
一瞬遅れて司さんも追いついてくる。
「えっ....?緋雪お姉ちゃん....?」
「「「........えっ?」」」
金髪の少女が言った言葉に、僕と緋雪と司さんが固まる。
「お、お兄ちゃん!私に妹っていたっけ!?」
「お、落ち着け。なんでそうなる。」
なお、いなかったはずである。
「も、もしかして優輝さん....ですか?」
「えっ、僕の事知ってるの?」
僕が抱えている碧銀髪の子にそう言われる。
「(...まさか、未来から来たのか...?)」
思い当たる節がないので、それが妥当な考えだろう。
「と、とりあえず飛べるから降ろして〜!」
「え、あ、うん。」
「わ、私も降ろしてください。」
「あ、ごめんごめん。」
二人共降ろすと、デバイスらしき小さな兎と..猫?のぬいぐるみが出てきて浮遊魔法を二人に掛ける。...飛行魔法ではないのか。
「え〜っと...話が掴めないんだけど...。」
「もしかして司ママ!?」
「え....ま、ママ!?」
おおう...この子、どんどん爆弾発言を...。
「落ち着け。とにかく情報整理だ。つかs...聖奈さんも、それでいいか?」
「....パパ、だよね?」
「ふぁっ!?」
さすがに驚いた。まさか緋雪や司さんだけでなく、僕にも特殊な呼び
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ