暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第29話「秘められし過去」
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「っ....!」

  思考を中断させられ、リヒトの言うとおり上を見る。
  司さんと緋雪も転移反応を感じ取ったのか、同じ方向を見る。



「―――ぇえええええええーーっ!!?」

  突然、叫び声が聞こえる。...まぁ、いきなり上空に転移は驚くな。事故なら。

「お兄ちゃん!空から女の子が!」

「うん、声で分かった。というか...。」

〈魔力反応は二つ。二人いますね。〉

  僕にも薄っすらと見えるようになる....っと、一応受け止めるか。

「空を飛べるとも限らないし、受け止めるぞ!」

「うん!分かった!変な事しないでね!」

「しねーよ!?普段からしないから!?」

  そんなラッキースケベな展開はハーレム系主人公だけでいいです!

「く、クリス!浮遊制御!」

「っ、待ってください!下から誰か来ます!」

  受け止めに行くと、向こうもこちらに気付いたらしい。

「っと...。」

「ほいっとね。」

「ふえっ!?」

「はわっ!」

  僕は碧銀の髪の少女を。緋雪が金髪の少女を受け止める。
  ...落下防止はできたみたいだけど勢いで受け止めちまった。

「ふ、二人とも行動が早いね...。まぁ、助かったんだけど...。」

  一瞬遅れて司さんも追いついてくる。

「えっ....?緋雪お姉ちゃん....?」

「「「........えっ?」」」

  金髪の少女が言った言葉に、僕と緋雪と司さんが固まる。

「お、お兄ちゃん!私に妹っていたっけ!?」

「お、落ち着け。なんでそうなる。」

  なお、いなかったはずである。

「も、もしかして優輝さん....ですか?」

「えっ、僕の事知ってるの?」

  僕が抱えている碧銀髪の子にそう言われる。

「(...まさか、未来から来たのか...?)」

  思い当たる節がないので、それが妥当な考えだろう。

「と、とりあえず飛べるから降ろして〜!」

「え、あ、うん。」

「わ、私も降ろしてください。」

「あ、ごめんごめん。」

  二人共降ろすと、デバイスらしき小さな兎と..猫?のぬいぐるみが出てきて浮遊魔法を二人に掛ける。...飛行魔法ではないのか。

「え〜っと...話が掴めないんだけど...。」

「もしかして司ママ!?」

「え....ま、ママ!?」

  おおう...この子、どんどん爆弾発言を...。

「落ち着け。とにかく情報整理だ。つかs...聖奈さんも、それでいいか?」

「....パパ、だよね?」

「ふぁっ!?」

  さすがに驚いた。まさか緋雪や司さんだけでなく、僕にも特殊な呼び
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