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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
リクエスト6!『サオトメ ヒロヤ×トオサカ シノの恋愛編』!
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裏口から四人の男が現れ、俺を中心に取り囲んできた。

「なんのために従業員やってんだよたくよー」

「う、うるせえよ!それよりもさっさとやっちまおう!残念だったなテメェ!ここは裏口付近、要は人目がつかない場所なんだよ!テメェはここでくたガッ……! 」

「お前がくたばれくそ野郎」

男が言い切る前に顎に一発お見舞いすると、脳が揺れたせいか男はフラフラし、次第に地面に倒れていった。

「お前ら覚悟しろよ。俺は今ぶちぎれてんだ。大事な仲間に手を出しやがって…………殺すぞ? 」

「や、やっちまえ! 」





ーーー−−





「ふぅ…………疲れた」

「あ、ありがとうねヒロヤ」

「気にすんなって。それよりも事情聴取とか大変だったな」

「本当にそうね。私も疲れたわ」

あの後一斉に襲われたヒロヤは、一方的と言うかなんと言うか、トウイに攻撃する以上の気迫で残りの四人を蹴散らしていった。

その後ヒロヤは私を解放し、どこに仕込んでいたのであろう縄で五人を拘束して、それを引きずる形で事務所の所員にわけあたした。
ヒロヤは気づいてないようだが、周りからの視線が痛かったので、他人のふりをしながら数歩下がっていたのは内緒だ。

所員は何があったのかと思ったのか私達も一緒に連れていかれ、そこで警察官みたいな人に事情聴取を受けるはめになり、今に到るところ。

「ふぅ…………にしても、お前はつくづく問題ごとに巻き込まれるな。不幸体質か何か? 」

「笑いながら言わないで欲しいわ…………けど、不幸体質というよりは巻き込まれ体質かしら? 」

「いやそこ分析しなくていいから…………」

「だって、毎回ヒロヤが助けてくれるもの。それは不幸じゃないし、むしろとても嬉しいことよ」

「………………そうか。けど、出来るだけ巻き込まれないようにしてくれよ」

「わかってるわよ」

それから二人して(だんま)りとし、そのまま歩いていると遊園地の広場へとたどり着いた。…………流石にずっと黙っているわけにはいかないわよね?何か話さなきゃ…………

「ねえ」

「なあ」

話しかけようとしたら、ヒロヤとハモった。

「あっ、先にいいわよ」

「いやそっちからでいい」

「いやヒロヤから先に」

「シノからでいいって」

そんなやり取りをしていると、二人して笑い出した。

「はぁ………………たくっ。なんでこういうやり取りが起きるんだが」

「ふふっ…………そうね。こういう譲り合いの精神が皆にもあって、電車の中とかで生かせればいいのにね」

「本当にそうだな。まあ俺はいつも老人とか怪我人とかの人に譲ってるけどな」

「あら?私もよ」


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