リベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 二話
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「じゃあ……お言葉に甘えて?」
玄弖は、箒の言葉に甘えてこのIS学園の見学を楽しむこととなった。
ちなみに、この後正門の警備員らは箒によってこっ酷く怒られた。こうして、玄弖が正式にIS学園へ入校できるよう許可が下りた。
*
「ここが、私が授業を受ける一年一組の教室だ。そして、その隣が二組で……」
箒の説明を聞きながら、玄弖はIS学園の見学を堪能していた。
「ほう? 従来の学校と比べてかなり豪勢な作りになっているな?」
「ああ、ここIS学園はこの国を象徴する重要な拠点の一つなのだ!」
「ふぅん……」
しかし、正直玄弖はIS学園の見学を続けてい内に、興味が薄れていった。箒には申し訳ないが、やはりエリア14に暮らす人たちと重ねてしまったら、この学園の人間たちに対して腹ただしく思ってしまう。
――政府ってのは、どうしてこんな事に金掛けんのかな……?
「次は、学食へ向かおう? 丁度昼時だ。学園内の食事は無料だから代金は要らぬぞ?」
「へぇ? そいつは良いな!」
学食と聞いて、玄弖は食欲がわいてきた。
学食は、見晴らしの良い学園の風景を見ながら食事ができ、玄弖は抵触のトレーを抱えて箒と共に食事をとった。
「おお! コイツはうめぇ!!」
今まで、エリア14では湿気た食べ物や賞味期限の切れたギリギリセーフな食べ物しか食べたことなかったから、こういった御馳走は滅多に食べることができなかった。
「この肉うめぇよ!?」
「喜んでくれて何よりだ。しかし……男子とは、よく大量に食事を取るものだな?」
箒は、玄弖が頬張っている焼肉定食とテンコ盛りの飯を宥めた。
「ああ、食える時にタラフク食わないとな? それがエリア14の鉄則さ?」
すると、そんな二人の元へ一人の女子生徒が駆け寄ってきた。
「お〜! モッピーが知らない男の子とご飯食べてる〜!?」
無仏本音である。
「む、無仏!?」
ビックリした箒は席から立ちあがった。
「ほほぉ〜? これはこれはモッピーも隅に置けないねぇ〜?」
「ち、ち、違う! 彼は来客だ!? 私が本校の施設を見学させようとだな……」
――そうだ! 私には一夏がいる!! このような……といっては失礼だが、このようなどこぞと知らぬ馬の骨に私が惚れるわけがない!! しかし、食いっぷりは見事で素敵……って、何を言っているのだ私は!?
「ん? どうした? 篠ノ之?」
頬張りながら玄弖が赤くなっている箒に尋ねる。
「い、いや! 別に何でもない。そう、何でもない……!」
「……?」
そんな彼女の落ち着かない態度に首を傾げるも、玄弖はすぐに食事を再開した。
「……ここが、第三アリーナ。ここでは主にISの実技やトーナメント戦などを行ったりしている」
「へぇ……まるで、サッカースタジアムってやつだな?」
いや、下
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