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RSリベリオン・セイヴァ―
リベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 二話
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つかないことを確認して裏手に回った。幸い、警備員には気づかれていない。
「……?」
しかし、裏口から回ってフェンスを通り越し、難なく敷地内へ潜入したのはいいが……近くから女子生徒たちの声が四方から聞こえてくる。人が多すぎるからこのまま進むのはやや難しい。
――どうすれば……?
一時戻って対策を練り直すか? いや、何度も来ては完全に不審者と思われる。ここまで来てしまったら……何としても進むしかない。
「ん……?」
そのとき、ふと玄弖は何かの気配に気付いた。今まで、鈍感であった彼が敏感になるなんてことはない……
「!?」
そして、背後から襲い掛かる何者かの両手を、彼は回し蹴りでそれをい振り払った。
「なに……!?」
その声は、少女の声であった。銀髪で眼帯をした、あの中国の代表候補生と同じ小柄な背丈をしている。顔つきからして西洋人のようだ。
「だ、誰だ!?」
行き成りかかってきた少女に玄弖は問う。
「貴様こそ、何者だ? ここは、関係者以外立立ち入りが禁じられているのだぞ?」
「あ、いや! その……」
「侵入者か……?」
「あ、あの……」
おどおどした彼の態度が、図星のごとく侵入者だということがバレてしまった。
「図星か……」
「や、やっべ……!」
とにかく、玄弖は一目散に逃げ出した。
「待て!」
当然のようにラウラは追いかけてくる。それも直ぐに追い付かれるほどの速さで追いかけてくる。
「ちくしょう!」
――もっと早く! もっと早く走らないと……!
そのとき、彼は力強く地面をけり上げた。
「!?」
気が付くと、玄弖自身も理解ができない状況に代わっている。
それは、彼が上空へ高々と舞い上がり学園校舎の屋上が目に移った。
「う、うそ……俺、飛んでる!?」
いや、正確に言うとジャンプしていると言った方がいい。しかし、当然のように高く舞い上がったのなら、必ず重力によって落下するのが落ち。徐々に力を失った跳力は徐々に降下を始めて行く。
「あ……」
あの少女から逃げ出せたはいいがこのままだと……
「た、助けて〜!?」
そのまま、彼は更衣室の屋根へ真っ逆さまに落ちて行った……
そして。

――また、胸が大きくなったな?
更衣室で、篠ノ之箒がシャワーを浴び終えてロッカーの前で自分の胸を見下ろした。
「まったく……こんないやらしい体は、いつまで私を苦しめるつもりだ?」
顔を赤くして片手で片方の巨乳を持ちあげる箒は深い溜息をついた。
が、その突如。上空からピュ〜……と音と共に彼女の頭上の屋根を玄弖が突き破って落ちてくる。
「ぎゃ〜!」
「っ!?」
ズドン! と、二人は重なり合って倒れてしまった。
「い、いてて……! んぅ!?」
箒の上に伸し掛かっている玄弖は、なにやら顔面が温盛のある巨大なマシュ
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