リベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 二話
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」
――何だ、同情して損した……
「ま、アタシもIS学園へ戻ることなんだしついてきなさいよ? 案内するから」
「お! 悪いな?」
……が、彼女の親切心は逆に更なるぼったくりを生むこととなる……
*
「……なぁ、どうして先に喫茶店によるんだ?」
エリア20へ到着後、IS学園へ行く途中にある喫茶店へ連れていかれると、目の前で特性パフェを頬張る少女がいた。
「っていうか……何で俺の驕りなの?」
「案内料よ? 案内料〜♪」
結局、少女にパフェを奢らされた後に彼女の後ろを歩いてIS学園へたどり着いた。
ここまで来るのに長い道のりよりも金が高くついたことに玄弖はため息をついた。
「あそこが門の受付だから。じゃあね!」
少女は、そう言うと彼に手を振ると、顔パスで門を潜ってった。
「……さて、俺も行きますか?」
玄弖は、門へ歩み寄ると、警備の女性に声をかけた。
「あの、スンマセーン!」
「?」
すると、一人の警備員が、彼を怪しむような目つきで宥めてきた。
「あの……何でしょうか?」
警備員が怪訝な目つきで問う。
「その、生徒の落とし物を拾ったんですが……」
「落とし物……?」
「ええ、これなんですけど?」
と、玄弖はペンダントを手に乗せて警備員に見せた。しかし、彼女は何故か嫌な目で玄弖の身形を見た。
「あなた……オタク? ひょっとして、この学園の子を追い回すストーカーとかしてんの?」
「え……?」
「そんな格好して……まぁ、ここにもアンタに似たようなコスプレしてる男が入ってきたけど……正直、IS学園に男が居ること自体、迷惑なのよね?」
「あ、あの……俺、ただ落とし物を届けに来ただけなんスけど?」
たったそれだけなのに、何故ここまで言われなければならないのか? そんな理不尽な態度に玄弖は少しムッとした。
「ベタな理由でIS学園に来る男たちって大抵変質者が多いのよ? わかったら、さっさと帰りなさい?」
「だから! 俺は、本当に落とし物を届けに来たんだよ? ここに、『篠ノ之箒』って娘がいない?」
「……!」
俺は、落とし主である箒のフルネームを口にした。すると、どうしたことだろう? 警備員らは全員玄弖を不審者と定めるような目つきを向ける。
「貴方! やっぱり変質者なの!?」
「ち、違うって!?」
「警察呼ぶわよ!? それが嫌ならとっとと帰りなさい!!」
結局、玄弖は聞きいれてもらえずに追い返されてしまった。
――くそ! なんでこうなるんだよ!?
ここまで結構苦労して来たというのに、追い返すなんて対応が酷すぎる。確かに、IS学園は女子高、男子禁制なのは百も承知だ。しかし、限度というものがある!
――このまま、大人しく引き下がれるかってんだ!
「っ……!」
玄弖は、周辺をキョロキョロと見回すと、人目に
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