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RSリベリオン・セイヴァ―
リベリオン・セイヴァ―外伝SHADOW 二話
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「そ、そんな言い方ないだろ?」
「まぁ、いいわ? 人助けってことで教えてあげる! で、どこへ行きたいの?」
「あ、ああ……エリア20」
「あ! 私と一緒じゃない? なら、一緒に行ってあげる!」
と、彼女は玄弖の手を引いて販売機の方へ駆け寄った。そして、彼女なりの説明を聞かされて、ボタンに表示されている金額よりも多い金を入金させられる。
「えっと、教えてあげるんだからさ? 私の分も出してよ♪」
「あ、コラ!」
「いいじゃん♪ いいじゃん♪」
「……」
仕方なく、玄弖は彼女の分も出して、やや高くついたが無事にモノレールに乗ることができた。
「でさ? エリア20のどこへ行くの?」
少女は、隣の席に座る玄弖に行先を尋ねた。
「ああ、IS学園」
「え、えぇ!? アンタ!! どうして!?」
「え、なに?」
突然驚く少女に玄弖は目を丸くした。
「……」
すると、少女は何やら不審者を見るような目つきでマジマジと彼を宥める。
「な、何だよ……?」
「……アンタ、その格好からして『金髪ドS野郎』か『武人戦闘馬鹿』の仲間なの?」
「は……?」
何を言っているのか、玄弖は首を傾げるばかりだ。
「よくわからないけど……落とし物を預けてもらいに行くだけさ?」
「落とし物? どういうのよ?」
玄弖は、自分の首から外したペンダントを少女へ見せた。
「……あ! もしかして、コレ箒のペンダントじゃない?」
「ホウキ……?」
「篠ノ之箒、私と同じ専用機持ちの娘よ? ポニーテールで……牛みたいなバカでかい巨乳した生徒よ?」
最後の言葉が、ややドス黒い口調に聞こえたが、一様これで彼女の名前はわかった。
「よし! 篠ノ之箒ってんだな? え……篠ノ之!?」
勢いよく玄弖は立ち上がった。
「も、もしかして! あの篠ノ之束の!?」
「ええ、そうよ? ま、私は興味ないけどね?」
「……」
玄弖は出す言葉がなくなって、この場に固まった。
――彼女が、あの束の妹!? 偶然とは恐ろしいものだ……
「それにしても、本当に日本人って律儀ねぇ?」
「え、アンタ……外人なのか?」
我に返った玄弖は問う。
「ええ、中国から来たの」
「そうか……」
しかし、現在の中国は大層な治安の悪化に手を焼いているらしい。そこらじゅうがマッドマックス状態だそうだ。エリア20とは比べ物にならないくらいに……
――こいつ、ずる賢く見えて結構大変な思いしてんのかな?
玄弖は、そう彼女にささやかな同情をした。
「あ、別に同情なんていらないわよ? 代表候補生だから家族も本国で安全な暮らしを約束させてもらってんだし、お金に困ることはまずないから」
「え、そうなの?」
「当り前じゃない! 代表候補ってことは、もう将来を約束されたようなものなんだし?」
「……
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