第二章
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「もう何十作作ってユーチューブに流したりしてるか」
「じゃあ殺されるな」
「将軍様馬鹿にしてるからか」
「冗談の通じない国だからな」
「存在自体が冗談みたいな国だろ」
「それでもだよ」
相手にとってはというのだ。
「御前みたいなことしたら死ぬぞ」
「じゃあ南のデモみたいに将軍様の写真とかあそこの旗焼いたらどうなるんだよ」
「統一の時にやっぱりな」
「家族単位で死刑か」
「収容所送りどころかな」
さらにグレードアップして、というのだ。
「公開でやられるぞ」
「怖い話だな」
「デモしてる人達北主導で統一された時のこと考えてないけれどな」
「考えてたらあんなことしないよな」
「その時は絶対にだからな」
家族と一緒に公開処刑だというのだ。
「そうなるからな」
「だからか」
「ああ、ああいうことしてるんだよ」
「ある意味凄いな」
「まあ日本までは来る可能性全くと言っていい位ないがな」
「北だと俺死刑か」
「何度も言うぞ」
そこはというのだ。
「日本だから出来ることだぞ」
「あそこの人で遊ぶことはか」
ネットで動画やコラを作成して発表する遊びをだ。
「そうなんだな」
「ああ、それであのおばさんでか」
「またネタにしたいんだがな」
「確かに最近出て来ないな」
高津も頷く。
「あの人は」
「将軍様は出てもな」
「それじゃあか」
「ああ、出て欲しいぜ」
テレビにというのだ。
「そしてネタにしたいぜ」
「だから揉めごと起こして欲しいのか」
「あの人がテレビに出るからな」
「それでどんな風なコラとか作るんだ」
「それは出てから考えるさ」
そのおばさんがというのだ、そしてだった。
古田はおばさんがまたテレビに出てくれる時を待っていた、そんな中その国が遂に揉めごとを起こした。古田が待っているそれを。
ロケットの発射を行った、国際社会の警告をいつも通り無視して。
国際的孤立も恐れず行った、最初から孤立しているとの指摘はこの際関係ない。
そしてだ、そのおばさんも。
やたらテレビに出る様になった、度重なる重大発表を読みあげて。
それでだ、古田は学校でもガッツポーズで言った。
「我が生涯に一片の悔いなし!」
「何でだ?」
「ネタが出来たからな」
こう高津に言うのだった。
「それでだよ」
「嬉しいんだな」
「ああ」
本当にという言葉だった。
「もうどんどんコラとか作ってるぜ」
「動画もか」
「どっちもな」
「喜々として作ってるんだな」
「そうなんだよ」
それこそというのだ。
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