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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
アホの子ラーミア、大空を行く!
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れば良いのだろう?
お父さんが有耶無耶にしたかったわけが分かりました…

「おう、我が息子!ジャッジしろよ…状況が判ったんだろ!早くジャッジしてみろよ!」
事態を有耶無耶に出来ない事への怒りか…余計なことに口出しした息子への怒りか…
些か厳しい口調で叱咤するお父さん。

お兄ちゃんもアルルさんも普段の父に対し、意趣返し的意味合いで踏み込んだトラブルだ。
今更ながら己の安易さを呪っているのだろう…
私はどうするべきかな?
お兄ちゃん達を助けながらラーミアの好意を勝ち取る…うん。それで行こう!

「ラーミアちゃん…アナタはお父さんと交尾出来ないのよ。何故ならアナタは人間の事を解って無いから…」
私は出来る限り優しい口調で少女に語りかける。
見た目もそうだが、実際にこの子は幼いのだ。

「ラーミア、人間の事が解ってないのか?」
実際に幼いと分かっていても、この子の思考には辟易する…まさに“アホの子”だ!
「そうよ…先ず『交尾』って言葉は使わないし、1度ダメって言われたのに、しつこく迫るのもダメなの!」
「そうかぁー…人間は『交尾』って言わないかー!じゃぁ何て言う?」
え!?何て言うって…そ、それはちょっと…

「そう言う事は自分で調べる物なのよ。人に聞いたのでは、本当の意味で人間の事を解った事にならないの。もっと人間の事を理解して、そうしてからお父さんにお願いしてみてね?」
「うん。ラーミア頑張る!マリー、ありがと!」
ふー…何とか凌いだ…最終的にはアホ父に押し付ける事が出来そうだし…まぁ及第点よね。



「ありがとうマリー。助かったよ…」
事態が収拾しラーミアを別室へ追いやった後、お兄ちゃんがお礼を言ってきた。
「良いのよお兄ちゃん。何時も助けて貰っているお返しだから」
ホント…このところ父親には苦労させられっぱなしだからねぇ…

「何だよ…ジャッジ出来ないなら、しゃしゃり出るなよ!」
事態を大きくされて文句を言うお父さん…
「普段の行いが悪いから、こう言う時にこう言う目に遭うのよ!もっと自重する様に心がけてよ!」
私は普段の鬱憤を晴らすべく言ってやりましたわよ!でも…

「自重する僕など、最早 (リュカ)では無い!そんな常識的なパパが欲しいなら、どっか余所の家の子になりなさい!我が家のパパはこれがスタンダードです!」
何でだろう…何でこんなに自分に自信があるの?
そして、それを認めるお母さんにも腹が立つ!

「しかし…空の上でヤるとはなぁ…何考えてるんや!?」
暫く家族間で睨み合いが続いた…
それに耐えられなくなったエコナさんが、思わず口を出し事態を動かそうと試みる。

「はぁ…まったくです!父さんの非常識さには、言葉もありませんよ!」
「そうは言うけどねティ
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