酒は飲んでも暴れるな?
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
慢しないよ?
穏便に進めようとか思ってたけどもう出来ないからね?全部さっきの酒のせいだからね?
「ソーマ様はさ、ファミリアの構成員のことどう思ってんの?」
「負い!お前無礼だぞ」
「はいウルサーイ。魔法、異次元の落とし穴」
瞬間、ザニスの姿が穴に落ちるようにしてきえさる。
俺、話を遮られるの好きじゃないんだ。
「で、どう思ってるんですかね?」
俺はソーマ様に向き直り、再度尋ねた。
「酒に溺れる子供達のことを、か…。興味はない。
頑張ってくれるように、俺は最高の酒を用意してやった。
そうしたらどうだ。奴らは酒に溺れ、醜く争いはじめおって。
そんな愚かな子供達に何を思えと言うのだ?何を求めろと言うのだ?
楽しく酒盛りも出来ぬ連中を語る口を俺は持たん」
リリから聞いた話では、構成員に興味はなく、ただ酒を造っているだけの存在だそうなんだが、なるほど。
そういう経歴があって引きこもったってことか。
ソーマ様には何の悪意もない。
つまり最初はただ頑張ってもらいたくて神酒を振る舞ったのに、構成員達が悪酔いをしてソーマ様ではなく、『神酒』しか見なくなった。
そんな愚かな子供達に手を差し伸べる理由がどこにあるって言いたいんだろう。
ソーマ様もまた愚かに争う人間達に見切りをつけて、【ファミリア】を『神酒ソーマ』の資金稼ぎに利用するようになったのだ。
本当は構成員達と楽しく酒を造って楽しく酒を飲みたかっただけなのではないだろうか?。
「神酒って神が飲む酒だろ?
そんなの人間に飲ませて普通でいられるわけがない。
レベルが高いやつには効かないと言うが、それは世間一般で言う神に近くなったからと言う理由で効きづらいだけ。
ソーマ様のお酒は確かに『最高の酒』なんだろうけど、飲み手のことを考えてない。
聞いた話だと酔いが醒めている団員がいるって話だぞ。
あのザニスってやつが提示した資金納付が原因で虐げられている者もいるって話だ。
まずは一度酔いを醒ましてやって、それから話し合うようにすれば良いんじゃないの?」
「それは俺も考えたことだ。
だが奴らは暴れ、もっと酒を寄こせと怒鳴り散らす。もううんざりだ。
お前は正しいことを言っているが、酒に溺れる者達はその正しさを理解しない。
酒に溺れる子供達の声は…薄っぺらいのだ。
どんなに綺麗事を語ろうとも全ての子供達がお前のように理性を保てる訳ではない。それでいて強くあろうとしないのだ。他人にすがり、弱者を虐げるだけの子供達の面倒を見るのはもう疲れた」
疲れたと来たか…けど、神がこんなんじゃ駄目だろう。
「ソーマ様はさっき、子供達と言った。
そう、貴方達神は下界の人々を子供達と称する。
それは自分の産み落とした子供を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ