酒は飲んでも暴れるな?
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ぞコイツ。
「ええ、聞いておりますよ。
10000ヴァリス用意しましたので、これで加入させていただければ、と」
「っ…貴方を歓迎しましょう!
さぁ、ソーマ様はこちらにいます。着いてきてください」
コイツ金見た途端に態度変わりやがった。
「ソーマ様、新しく加入する団員を連れてきました。
早速恩恵を刻んで貰いたいんですが」
ザニスと言う男が最奥にあった扉を開き、中に居るであろうソーマへと声をかける。
すると部屋の奥から気だるそうな顔をした男が歩いてきた。
「…早くしろ。俺は忙しいんだ」
「あ、はい。
確か上着脱げば良いんでしたよね…っと、お願いします」
俺は上半身裸になり、俯せになる。
ソーマが俺の背中に血を垂らしたと思うと、俺の背中が僅かに熱をもったのがわかった。
「終わりだ」
え?もう終わり?何も変わった気がしないんだけど。
「これがお前のステータスだ」
そう言ってソーマは1枚の紙を手渡してきた。
オオモト タケルLV1
力 I 0
耐久 I 0
器用 I 0
敏捷 I 0
魔力 I 10
【魔法】
『戦後罰束』
【スキル】
『決闘王』
常時発動。使用者の意志が続くほど経験値に補正。
使用者の思いが大きいほど効果上昇。
「おーすげー」
見事に0が並んでいる。
これ何?貴方は最弱ですよって意味合い含めてるの?泣くよ?
「最初は誰でもこんなものだ。
用が済んだのなら出ていけ。俺は「ソーマ様」……何だ」
ソーマの言葉を遮って、ザニスが声をかける。
その顔には悪どい影が浮かんでいる。
「出来れば彼にソーマを飲ませては如何でしょう?
入団祝いにソーマを飲めば、今後の酒造に貢献してくれることでしょう」
「………これを飲め」
ソーマは暫くの沈黙が続いた後、杯に入った酒を手渡してくる。
俺はそれを受け取り、ソーマを見る。
相変わらず気だるそうな顔をしているが、目だけは真剣そのものだった。
「いただきます」
本当はリリに、ソーマを飲むなと言われているが、実際に興味が無いわけではなかったので、一口含んで喉に流した。
「んぐっ―――!?げっほげっほ!ごーっほぇっ…」
「っ…どうだ?」
やべぇ、リリから聞いた話だと確実に心酔して理性が効かなくなるって話だったのに…!
「美味だろう?」
敬語消してんじゃねぇよ糞野郎!
「どうだじゃねぇよ!けほっ!
強すぎだ馬鹿垂れ!」
「何っ!?」
「……俺の酒はこうなんだ」
もう我慢しないよ?
早いとこ進言してこのファミリアを内部破壊しようと思ってたけど我
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