第62話 監獄
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転送された。
『ネージュさんの転送が終わったわ、次はゼロを転送するわね。次にエックス、ルインの順番で…。』
ゼロ、エックスが転送され、最後にルインの番になった時に地下で警報が鳴る。
「え!?」
『プリズンエリアヨリ脱走者アリ!脱走者アリ!セキュリティレベル1カラレベル3ニ移行!レベル1カラ3ニ移行!!』
『ルイン!?どうしたの!?おかし…わ…!ル……の座標…ノイズが…!ル……!返事…て…!!』
シエルからの通信が届かなくなり、ルインは思わず表情を顰めた。
「もしかして妨害電波?ああもう、妨害電波の届かない場所まで行くしかないか!!」
HXアーマーに換装して、四基のバーニアを噴かしてエアダッシュで移動しながら出口を探す。
目の前に立ち塞がるメカニロイドやバリアントを破壊し、道を塞ぐ柵のようなトゲをプラズマサイクロンで吹き飛ばす。
それらを繰り返しながら先に進み、下り坂を駆けると巨大な鉄球が落ちてきた。
段々鉄球のスピードが上がり、ルインもバーニアの出力を上げ、必死に逃げる。
奥の方にバリアントに守られたシャッターを発見し、ダブルセイバーでバリアントを両断してシャッターを潜った。
外に出た瞬間に鉄球がシャッターと激突したのか凄まじい轟音が響いてきた。
「危なかった…」
後少し遅かったら鉄球とシャッターに挟まれてスクラップにされていただろう。
『…ルイン!?ルイン!聞こえる!?』
「え?ああ、うん。聞こえるよ。どうやらここなら妨害電波は届かないようだね。転送をお願い」
『了解、ルインさんを回収します』
ルージュの声が聞こえた次の瞬間にルインが転送の光に包まれ、レジスタンスのトレーラーの転送室に転送されるのだった。
「転送完了まで…2…1…転送!!お疲れ様でした、ルインさんの転送完了しました」
「ああ、酷い目に遭った……」
「大丈夫かい?」
疲弊した様子のルインにエックスが歩み寄り、シエルも安堵の溜め息を吐いた。
「ルイン…無事で良かった…」
「あれ…ネージュさんはどうしたの?」
この場にいないネージュが気になったのか、ルインはネージュのことをシエルに尋ねる。
「集落に戻ったわ、みんなにお礼を言いたいって…」
「…そっか」
「ねえ、ルイン。私達…人間の力になれたのよね…?人間の助けになれたのよね…?」
自分達が人間達の力になれたことを喜ぶものの、実感が湧かないのか、シエルはルインに何度も問う。
「勿論だよ」
「…だが、まだバイルの作戦は終わっていない…ミッションを再開するぞ」
「ええ…!ゼロ、みんな。頑張りましょう…!!」
シエルを、ネージュ達を守るべく、ミッション
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