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ロックマンゼロ〜救世主達〜
第62話 監獄
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絶対にな…クーックックックッ…!さあそこの女…お前はどうする?お前の言う自由とやらと共にエリア・ゼロで死を待つか!?それともクラフトのように、儂のような奴の元で生き長らえるか!儂はどっちでも構わんのだがねぇ!?」

「…くっ!バイル…!!」

拳を握り締めながらバイルを睨み据えるネージュを見て、バイルは陰湿な笑みを深める。

「クーックックッ…そうだその顔だ…苦しみと屈辱と怒りに満ちた表情、それが儂の喜びとなるのだよ…。この喜びこそが…支配者にだけ許された快楽なのだ…!!」

「分かったろう…今、この世界に正義など無いという事が…あるのは生き残る者と死に行く者だけだ。ネージュ…オレは君を死なせたくない…」

ネージュを何とか説得し、救おうとするクラフトに対してゼロ達が武器を構えながらネージュを庇うように前に立つ。

「バイル!これ以上あなたの暴挙は許さない!!」

ZXバスターを向けるルインにバイルは嘲笑を向ける。

「ルイン…わしを撃てるのか…?人間であるこの儂を…?そこの女の目の前で、自らイレギュラーとなってみせるかね…?」

「本っ当に…ムカつく奴…!!」

バイルの言葉に怒りを感じて歯噛みするルイン。

エックスとゼロも武器を構えるが、動けないでいる。

そこにネージュが三人にしか聞こえないくらい小さい声で話しかけた。

「(エックス様…ゼロ…ルイン…私が合図を出したら目を閉じて…)」

「……っ!!」

「さあ…どうする?人形共…!女…!」

「私は…誰かに支配されて死んだように生きるくらいなら…今を精一杯生き抜いて!!笑いながら死ぬ方を選ぶわ!今よ!えぇいっ!!」

ネージュの合図にゼロとエックスとルインは目を閉じ、それを確認したネージュの投げた閃光弾が炸裂した。

「何っ…!目眩ましか…!!」

「クッ、何も見えん…!この女ぁ!!」

「ゼロ!!」

「分かっている!はああっ!!」

クラフトとバイルの目が眩んでいる隙にゼロがチャージセイバーを床に叩き込んで穴を開けると、エックスがネージュを抱き抱えながら飛び降り、ゼロとルインもそれに続いた。

しばらくして視力が回復したクラフトとバイル。

辺りを見回しても床に穴があるだけでゼロ達はいない。

「小癪な…逃げおったか…フン、まあよい…クラフト、ラグナロク作戦を続行しろ。ゼロ達やあの女に見せつけるのだ…わしに逆らう事がいかに愚かな事であるかをな!!」

バイルが転送の光に包まれ、この場を去る。

「…“死んだように生きるより精一杯生きてから死ぬ”、か…ネージュ…俺は…」

逃げる直前にネージュが残した言葉を反芻するように呟くクラフト。

ネージュの言葉によって迷っていたクラフトの中
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