第62話 監獄
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装して弱点を探る。
「(ヘル・ザ・ジャイアント。かつてネオ・アルカディアによりイレギュラー指定を受け幽閉されていたが、バイルにより連れ出され、監獄の番人を任された。こいつの弱点は頭部か…)」
エックスとゼロに解析結果を送ると二人も頷き、エックスはXバスターを、ゼロはZセイバーを構えた。
ヘル・ザ・ジャイアントが鉄球を振り下ろすと、三人は同時にかわし、エックスがダブルチャージショットを放ち、ゼロがチャージセイバーを繰り出す。
そして二人がヘル・ザ・ジャイアントから離れた瞬間にルインがオーバードライブで強化したプラズマサイクロンを繰り出す。
電磁竜巻によって体をズタズタにされていくヘル・ザ・ジャイアントだが、構わず両腕の鉄球を振り回す。
「アイスジャベリン!!」
「ダブルチャージショット!!」
「とどめの…メガトンクラッシュ!!」
バスターショットから放たれたテック・クラーケンのDNAデータを解析して編み出したバスターの必殺技を繰り出し、エックスは再びダブルチャージショットを、ルインはFXアーマーに換装してオーバードライブを発動した状態でのメガトンクラッシュを繰り出し、ジャイアントを撃破した。
「光を…光をくれぇ!!」
叫びながらジャイアントは爆発を起こしながら落下していく。
それを見届けた三人はシャッターを抉じ開けて奥の部屋にいたネージュを発見した。
「ゼロ…!それとあなた達…どうしてここに…!?」
「お前を助けに来た。集落の人間達に頼まれてな」
「…ありがとう、でも…出来ることならクラフトともっと話をしたかった…」
危険を冒して自分を助けに来たゼロ達。
それを理解し、ネージュは初めてゼロ達に心を開く。
しかし、このまま去るにはこの場に一つの心残りがあった。
「ネージュさん、あなたは…クラフトと知り合いだったようだね。ネオ・アルカディアのレプリロイド工学員でもない民間人がレプリロイドの知り合いなんて珍しいんじゃない?」
「…やっぱりそう思う?まだ駆け出しの頃…戦場でイレギュラーに襲われた私をクラフトが助けてくれたの、人間を守ることに誇りを持って戦うクラフトの姿に、私は惹かれていった…フフッ、おかしいよね。人間がレプリロイドを好きになるなんて…」
「………」
「ネージュさん…」
昔はレプリロイドと人間の恋愛は珍しくはなかったが、今の時代では人間とレプリロイドの恋愛は珍しいのだろう。
恐らく人間とレプリロイドの友情ですら珍しいものと化しているだろうに。
「…そして俺も、真実を人々に伝えようと戦う一人の人間を好きになっていった…」
「っ!!」
部屋の中に入ってきたクラフトに全員が身構えた。
クラフトは
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