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破壊ノ魔王
一章
13
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悩んだけどわからない。そのぼくをみていじわるに笑うゼロ

くそぅ!わかるかって!!


「なにしてほしい!?命?魔法?なに!!」


若干逆ギレ気味なのは了承ずみです


「命はいらねぇ。何の価値もない。魔法もいらねぇ。弱い」


……そうでしょーけど、それを言っちゃいますか…


「ほら、はやくしろ」


ど、どうしよう……


「ねぇなら契約もなんもねぇよな?」


どうしよう!!!


「じゃあ好きなもの…………」

「へぇ?」


…………ん?


「好きなもの、か。望み通りってことだな」


…………やばいやばいやばい!

あぁ、ゼロがにやついてる
まずいよ、まずいよー!!!


「……よし、じゃあ決まりだ」

「まってまってまって!なにが……なにが決まっちゃったのさ?」

「契約内容」


わーお
好きなもの、の一言で契約内容まで決めちゃうの


「俺は力と知恵を貸す。お前は知識と労力を渡せ。お前の目的を手伝えというなら俺の目的も手伝え。これで対等。……だろ?」


おお
思ったより普通
というか、優しい……!??


「知識と労力?あと目的って……」

「俺の知らないこと全ての知識、俺にできない仕事、目的はおいおい話す」


んー……
問題なさすぎてこまる


「その目的ってやっぱり悪いこと?」

「さあな。それよりもっと大事な条件がある」


……ほ、ほう?


「はっきりいって、俺はお前の存在が邪魔だ。それでも殺さないのは利用価値があるから。わかるな?」

「は……はい」


邪魔……っすか


「お互い浅い付き合いにしよう。俺はいつでも要らなくなればお前を斬り捨てる。お前もそうすればいい。契約を結んだからとかなんとかいって俺を縛るな。いいな」


なんとも真っ当
悪い条件じゃ無さすぎて怖い

唯一不安要素としては、ゼロの目的


「……わかった」


ぼくはそう言った。たとえ不安でも、力もなにもないぼくには、やっぱりゼロの力が必要だ
ぼくに力がついて、ゼロといるほうが良くないと思えば……切り捨てればいい。それでいいってゼロが言ったんだから


「じゃ契約成立だ」


ゼロは悪い笑顔を浮かべて、すっくと立ち上がった


「準備しろ。いくぞ」

「ど、どこに??」

「聞いてもわかんねぇだろ。黙ってついてこい」


うん、まぁたしかに
ここの知識の欠片もないさ。ぼくには


「じゃ何するかだけでも教えてよ!」

「あ?めんどくせぇな……」


ゼロはほんとにめんどくさそうにため息をついて、こ
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