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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
132 【ガンゲイル・オンライン】
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の向こうには所狭しと銃という銃が並んでいた。

(ふむ──っ! ……これ≠ヘ…)

じっ、とショーケースを流し見ていると、ピン≠ニくる武器をショーケースの端の方に見つけた。……その銃≠ヘ今世、前世、前々世を含めて初めて買ったモデルガンと同型だった。

……前々世の思春期に──確か中学生くらいの時に、一時期皆してサバゲーにハマってその銃の愛称≠ェ思春期特有の感性──俗に云うところ厨二精神(チューニ・スピリット)≠(くすぐ)ったものである。

「よし決まった」

「“Vz61”か…。良いと思うよ? ……えっと、確か──≪スコーピオン≫が愛称(ニックネーム)だったけ?」

ピーチが言った様に、俺が手に取ったのは小ぶりな機関銃──“Vz61”と銘打たれた短機関銃。≪スコーピオン≫とな愛称の由来は、銃床を折り畳む際、前方に持ち上げて回転させる様子が尾を振り上げる(さそり)の姿≠連想させる事に起因しているらしい。

……ちなみに銃としての仕様(スペック)は以下の通り。

――――――――――――――

種別:短機関銃

口径:7.65mm

銃身長:112mm

使用弾薬:32ACP弾(7.65×17mm弾)

装弾数:10・20・30発

作動方式:シンプルブローバック・クローズドボルト

全長:270mm(517mm)

重量:1,280g

発射速度:750―850発/分

銃口初速317m/s

――――――――――――――

能力構成(ビルド)≠ヘもう決まってる?」

「ああ。能力値(ステータス)は取り敢えずは無難にDEX∞AGI≠ノ──技能(スキル)は“軽業(アクロバット)”と“弾道予測拡張(サジェスチョン)”に振って、走るガンナー≠目指すつもりだ」

「うわ、夢が無い…」

ホクホク気分のところ、ピーチにそう()かれたので、考えていた事をそのまま口にしたらピーチにドン引きされたのはご愛敬か。

……その後は、ピーチが現実(リアル)での用事を思い出したらしく、ログアウトする前に明日また会う約束をして──ピーチからギャンブルの出来る場所≠()いてからその日は解散した。

SIDE END
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