【ソードアート・オンライン】編
131 ユーノとの暗談
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ンに事件の概要を打ち込んでしまうと云うのは仕方の無かった事だと自己弁護していた。
……していた>氛氓ニ云う論調の通り、それは過去の話であり、今として思い出すのは、面白半分に検索してしまった俺への強烈な自己嫌悪≠ニ、唾棄したくなる──当時のネットに書き込み。
おおよそ人に向けられるべきでない言葉の数々。……偽善者≠ニな謗りを受けようとも、火消し≠謀ろうとした時──気が付いたらマウスを握り潰していた。右の掌がぐちゃぐちゃになっていた。
……その傷痕は自戒の意味を込めて今でも現実の右手の中に残してあったり。
「……あー、確か郵便局かなんかで銃で──っ」
過去に記憶を馳せながら右手をグーパーさせていると、ユーノが何やら胡乱な視線を向けてきたので、場を繋ごうと口を開けば俺の頭の中で、ばちりっ! と──ナニカ≠ェ繋がった気がした。
……まず、当然のことながら、ユーノの語り振りからして≪死銃(デス・ガン)≫=少女A∞≠ニな、簡単な等式と云う訳でもないだろう。……寧ろこの場合は、少女A≠ェ≪死銃(デス・ガン)≫の事件に巻き込まれる可能性がある──と云う事だ。
「もしかして、被害者の方か…?」
「……こういう時は君のような勘の良いガキは嫌いだよ>氛氓チて云えば良いのかな? ……まぁティーチ君の言う通り、キリトと一緒にBoB≠ノ参加してれば、ティーチ君なら巧くやれるはずだよ」
「出たよ謎の信頼」
「信頼されるだけの事を積み重ねてきたのはティーチ君だよ。……後は哄笑の残響≠ノも注意しておけば大丈夫」
(哄笑の残響=c?)
聞きなれない言葉だったが、ユーノは意を決した様に俺の手を引きベッドルームまで連れ立つ。
胡乱気な俺を他所に、ユーノは装備フィギュアを次々と解除していき──軈て下着姿となる。
「あのー、ユーノ=サン?」
ユーノのいきなりの行動に目の遣り所に困り、目線を泳がせていると、[23時38分]とな文字列があった。どうにも、1時間以上ユーノと話し込んでいたらしい。
「これはボクを待たせたティーチ君への罰でもあるんだよ。……眠くなったら寝落ちする。……だからさ──たまには一緒に居させて」
「……罰≠ネら仕方ない──よな?」
「うん、罰≠ネら仕方ないね──ん」
その後はもう言葉なんか要らなかった。
SIDE END
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