【ソードアート・オンライン】編
128 リア充タイム
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らである。
閑話休題
……そもそも、仮想世界で肉体≠ノ宿る八竜≠感じ取れるか≠ニ訊かれても首を傾げざるを得ないが。
また閑話休題。
「早っ──もしかして、待たせちゃった?」
「30分以上も前に来ておいて、どの口が言うか。……大して待っていないさ」
[9時24分]と表示されている──駅に備えてあるデジタル時計板を目で示しながら乃愛を宥める。俺は9時9分──待ち合わせ1時間くらい前から来て居て乃愛と稜ちゃんを待っていた。
最初のデートは俺が後から来るパターンの待ち合わせだったが、乃愛と稜ちゃんにナンパが群がったので、最初のデート以降は[デートの待ち合わせは乃愛と稜ちゃんが後から来る]と云う不文律が出来た。……俺さえデートに合流できれば明らかにカタギ≠カゃない俺の眼光で、軽薄なナンパ程度なら簡単に撃退できる。
……その辺、前々世≠ナ強面に産んでくれた母さん≠ノ感謝である。独占欲乙≠ニ云わば云え。
「よしっ」
「稜ちゃん、着いた?」
「ああ」
仙術≠フ探知範囲内にまたもや覚えのある気配>氛沚。度は稜ちゃんの気配が入って来て声を漏らしてしまう。すると、恥ずかしながら阿吽の呼吸≠ニ云うのか、俺が動きを見せると乃愛も俺のそんな反応から稜ちゃんが到着した事を察知したのか、この場から直ぐ動ける様なスタンスをとる。
デジタル時計板はまだ待ち合わせ時間の14分前──[9時46分]を表していた。……どうにも、乃愛と学校の近況などの話題で歓談してるうちに、20分以上も経過していたらしい。
……それでも──一番後に来た稜ちゃんですら14分前なので、そこは日本人の性≠ニ云うべきか。
「まだ15分前だよね──ごめん、待たせちゃった?」
「大丈夫大丈夫、俺も乃愛も大して待ってないよ。……でも上映時間が大分空いたな…。サ店で時間でも潰すか」
乃愛からの「サ店、て…。ATMネタかよ」なんて呟きはスルーして、今日の目的──映画の上映開始時刻である11時30分までの時間の潰し方を提案すると、乃愛と稜ちゃんも不満は無いらしく、すんなりと承諾した。
「「さあ、私達のデートを始めよう!」」
乃愛と稜ちゃん──否、主に乃愛がふざけてのその宣言は、周りの男から嫉妬を集めるの充分過ぎたのは言うまでもない。
SIDE END
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