【ソードアート・オンライン】編
128 リア充タイム
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肉体年齢である18歳くらいにまで落としているので、ちゃんと脇を締めていれば、今の稜ちゃんの筋力──多少鍛えている15歳くらいの少女の筋力≠ナも充分に耐えられ、今の稜ちゃんみたいな醜態は晒さなくて良かったはずだったのだ。
……ちなみに、全力全壊≠ナ振るっていたら稜ちゃんが縦に切断されて[稜]と云う漢字が偏≠ニ旁≠ノ別れていた可能性が高い。……云うなれば、“なんちゃって海鳴閃”である
閑話休題。
「ぐぐっ…!」
(……及第点か…)
一方、評価すべき点もある。……槍をしっかりと握っていて手放さなかった事≠ニ地面を足裏の握力で掴み身体を浮かせなかった事≠ノついては稜ちゃんを──内心だけで評価しておいた。
……声に出して誉めたりなんかしないのは、脇をちゃんと締めて居なかった=A迂闊に先手を取ってしまった≠ニ云う2点のマイナス点が、プラス点を帳消しにしていたから。……逆に云うとそれはマイナス点をプラス点で何とか打ち消せた≠ニ云う事にもなるが…。
師匠からしたら俺の采配は甘めなのかもしれない。……が、しかし、もしも武器を落としたり──身体を浮かせていたとしたら、稜ちゃんが床に付くその隙に俺の槍の穂先が稜ちゃんの鳩尾に、寸止め(当たり前)が向かっていて、その時点で俺が一本を取れていたことだろう。
「すぅ…はぁ…」
(ほぅ…)
稜ちゃんは慌てて武器を下げて息を整えている。さすが武門の娘と云うべきか──稜ちゃんは醜態を晒してしまった最たる原因を直ぐに悟ったらしく、今度は脇もちゃんと締めてある様だ。そして、身体を半身にして──俺からの攻撃に対して、攻撃の当たる範囲を狭くして、先の先≠無理に狙おうとせずに後の先≠狙おうとしている。
……師匠からの指導通りの──良い構えにして正しい立ち回り方である。
(今度はこちらからだ…っ)
「っ!?」
稜ちゃんの呼吸のリズムを感じながら、稜ちゃんの呼吸から緊張が抜けた瞬間に──稜ちゃんが瞬きをした瞬間に踏み込む。稜ちゃんからしたら、俺がいきなり目の前に瞬間移動して来た様に感じていることだろう。……やはりと云うべきか、稜ちゃんはその双眸をこれでも≠ゥと見開き驚いている。
……ちなみにこの縮地法モドキ=B武≠ノ対しての練度の違いから直葉にやったら普通に対処され──和人にやっても超人的な反射神経で対処される。……かの二人に攻撃を当てたかったら縮地法モドキ≠ノ圏境モドキ≠合わせなければならないのでやってられない。
閑話休題。
「一本! それまで!」
縮地法モドキ≠初めて見たのか──未だに目を見開いたままの稜ちゃんの腰辺りに穂先を着け
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