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システム外武器
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る。これは、三十二層のボスのドロップ品で数十個持っている。そして、出来たのは弓。この世界には飛び道具は投剣の類しかない。しかし、考える範囲を広げればゲツガのようなことも考え付く。

「それって弓?それ使えるの?」

「まあ見てなって」

 先ほど作ってもらった槍を一つつがえる。巻きつけた糸の間の隙間に槍の底を引っ掛ける。そして弓を引き絞る。初めて引くがこの世界だと様になった引き方ができた。そして、数十メートル離れた木に狙いを定め、解き放つ。槍は物凄い速さで飛んでいき、狙った場所とは少しずれたがその木に当たる。

「すごいもんね……」

「だろ?少し頭を捻ったらシステム外の武器だって作れるんだからな」

 そう言って、弓をその状態のまま直す。

「さて、結構作ってもらったんだ。代金はいくらでも払うぞ」

「んー、それじゃあねー……」

 そう言ってリズは顎に指を当て考えている。しばらくすると決めたと言った。

「じゃあ、友達だから安くしといてあげる。五十K。だけどその代わり、武器はうちで手入れをさせなさい。異論は認めないわよ」

「なんだよそれ……分かったよ」

 そう言うと、五十Kの入った袋を渡した。その後、最前線に向かうため街のほうに歩いていく。その時、リズが頑張んなさいよと言ったので、おうと返してから最前線に戻った。
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