第61話 人間の集落
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お前は…」
レプリロイドはルインの声に反応し、こちらに振り返る。
「あなたは何者なの?まさかここを襲撃したバイル軍の隊長さんかな?」
「俺の名はクラフト…ネオ・アルカディア…いや、バイル様に仕える戦士だ。なるほど…お前達がエリア・ゼロを守ろうとしたのはこの集落があったからか…」
「さっきネオ・アルカディアって言ったけど、あなたも元々はハルピュイア達と同じように人間を守るために戦ってきた戦士なんでしょう?人間のために戦ってきたあなたが、バイルの命令なんかに従って人間の集落を襲うというの?」
少なくともクラフトの目は正気そのもので、とてもバイルのような男に従うようなレプリロイドには見えない。
「……そうだ。今やバイル様は全てのエネルギーと資源をその手に握っている。人間も…レプリロイドも…最早バイル様の元でしか生きることは出来ない。だが、それを理解出来ない愚か者達が我々に勝ち目のない戦いを挑んでくる…。お前やここの人間達が抵抗を続ける限り、犠牲者は無くならないのだ!!」
バイルの元で生きていくしかない。
それは今のネオ・アルカディアの現状を見て、クラフトが悩み苦しみながら出した結論であった。
「そのために永い年月をかけてここまで蘇った自然を傷付けることがあなたの正義なら私は真っ向からそれを否定させてもらうよ」
ルインはZXセイバーを抜き、それに対してクラフトはマルチランチャーを構えた。
最初に動いたのはルインであった。
ダッシュでクラフトとの距離を詰めると、セイバーで斬り掛かるが、クラフトはバックステップしてかわすと分裂する爆弾を投げる。
「おっと!!」
バスターに切り替えるのと同時にチャージショットを放ち、爆弾を撃ち抜くと、再びセイバーに切り替えて、再度クラフトとの距離を詰めた。
武器の関係上、近接戦は不得手と見たのだが、それは大きな間違いであった。
「甘いぞ!!」
ランチャーの銃口から大型ブレードが出現し、咄嗟にセイバーの腹でそれを受け止めるが、ブレードが射出されたことでルインはそのまま岩に叩きつけられた。
「うっ!!」
「当たれ!!」
ランチャーを構え、大出力レーザーを放つ。
咄嗟にHXアーマーに換装してレーザーを回避すると急降下して、ダブルセイバーを振るう。
攻撃する瞬間のみオーバードライブを発動してエネルギーの消耗を抑える。
今までタイミングを掴めなかったが、ようやく物に出来た。
「ぐっ!!」
電気属性の斬撃を喰らい、感電したのか動きが鈍くなる。
「えいっ!ふっ!やあっ!!」
ダブルセイバーによる三連撃とソニックブームを喰らわせる。
ソニックブームをまともに喰らったクラフトは吹き飛ばされる
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