第61話 人間の集落
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備が整ったよ。早くトランスサーバーに乗り込んで!!」
「…ああ、転送を頼む」
アリアに急かされた二人は中央のトランスサーバーに乗り込み、転送を促す。
「よし…転送準備完了…転送!!」
転送の光に包まれた二人はエリア・ゼロの人間の集落へと転送されるのだった。
「ゼロ……」
「大丈夫だよ、シエル。ゼロとルインなら必ず帰ってくる。信じよう」
「ええ、そうね…」
人間の集落付近に転送されたゼロとルインにアリアからの通信が入る。
『集落の人間達はいくつかの部屋に追い込まれたようだよ。また、集落で多数の火災を確認。ゼロ君とルインちゃんは人間達の救出、ならびに火災の消火をお願い』
それだけ言うとアリアは通信を切り、二人は人間の集落に向かってダッシュで駆けつける。
途中で立ちはだかるバリアント、メカニロイドをゼロがZセイバーで斬り伏せ、ルインがZXバスターで撃ち抜きながら水上の足場を飛び移り、そして人間の集落に辿り着くと集落のテントや周りが燃えていた。
「酷い…ようやくここまで蘇った自然を…」
せっかく蘇った自然の酷い状況にルインは思わず表情を歪める。
「お兄ちゃん…」
「お前は…」
こちらに駆け寄ってくる少年の姿にゼロは僅かに目を見開く。
確か名前はティフォンと言ったか。
「どうしたの?」
ルインは肩で息するティフォンの背を撫でながら言葉を促す。
優しい態度に安心したのか、ティフォンは二人を見上げる。
「お願いだよお兄ちゃん、お姉ちゃん。みんなを助けてよ!!」
「大丈夫、集落の人達は私達が助けるから、君は安全な場所に避難していて」
ルインとゼロはティフォンが安全な場所に行ったのを確認すると、集落の中に入る。
「ルイン、集落の中の人間は俺が救出する。お前は集落の外に逃げた人間達を救出しろ」
「分かった。気をつけてゼロ」
集落の中はゼロに任せて、ルインは集落の外を探す。
しばらくは集落の外に逃げた人間達を救出するルインだが、助けらた人間からは嫌悪の視線を向けられ、思わず溜め息を吐いたが、構わず奥の方に向かう。
『ルイン』
「ゼロ?どうしたの?」
突然通信を繋げてきたゼロに驚きながらも応対するルイン。
『集落の中の人間は全員助けたがネージュの姿が見えない。こちらも探してみるが、そちらも探してみてくれ。特徴は…』
ゼロからネージュの特徴を伝えると通信を切った。
ルインは周囲を探すが、ネージュらしき姿は見えない。
奥の方に高エネルギーを感知してそちらに向かうと、一体のレプリロイドがいた。
「…ここにも彼女はいなかったか」
「あなたはここで何をしているの?」
「っ!
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